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ハリル監督“調整不足”言い訳できない!?首位サウジ戦合宿前倒し

[ 2016年10月13日 08:18 ]

帰国し写真に納まる(左から)小林、柏木、西川、山口、槙野、斎藤、丸山、森重ら代表選手たち
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 18年W杯ロシア大会アジア最終予選サウジアラビア戦(11月15日、埼玉ス)を前に、ハリルジャパンが前倒しで合宿をスタートさせる可能性が浮上した。当初は7日から合宿に臨む予定となっているが、早ければ5日に変更される。万全のコンディションをつくり上げ、B組首位に浮上したサウジアラビアを叩いて年内最終戦を白星で締める。チームは12日、オーストラリアから帰国した。

 アウェーでオーストラリアと引き分けて勝ち点1を手にしたハリルホジッチ監督が、年内の首位獲りへ向けて“秘策”を温めていることが判明した。複数の関係者によると、指揮官は合宿スタートを2日早めることを希望。練習場を提供してくれる相手側にも「その可能性がある」と伝えているもようだ。

 11月の国際Aマッチウイークは7日から18日まで設定。首位に立つサウジアラビアとの大一番前の11日には親善試合オマーン戦(カシマ)が組み込まれており、合宿はJリーグ・チャンピオンシップ(CS)1回戦翌日の7日から始まる予定となっていた。だが現状、CSは3チーム(浦和、川崎F、鹿島)のみの出場になることが濃厚。1回戦は開催されない公算が大きい。Jリーグの全日程は11月3日に終了。1日のオフを挟んで、早ければ5日から国内組を招集できるという。

 「言い訳はしない」と強調しながら「1度の練習で攻守全てを伝えないといけない」と調整時間の短さを嘆くハリルホジッチ監督にとっては、わずか2日間でも貴重な時間。MF本田やMF香川ら海外組は合流できないが、戦術の落とし込みや選手個々のコンディションに細心の注意を払える。国内組の底上げにもつなげられる。また、南野、久保の両FWら出場機会の多い海外組の招集について協会関係者は「呼ばれる資格がある」と話し、オマーン戦での交代6枠をフル活用する考えもある。指揮官が新戦力の融合についてイメージを膨らませる時間も増える。

 引き分けたとはいえ、オーストラリア戦はボールポゼッション率34%と内容に乏しい一戦。ホームで迎えるサウジアラビア戦の結果次第で解任される状況は変わらない。2日間の“猶予”が与えられれば、指揮官の「言い訳」は、もはや通用しない。

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2016年10月13日のニュース