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J放映権10年2100億円!英パフォーム・グループと契約締結

[ 2016年7月21日 05:30 ]

記者会見後に手を合わせる(左から)英パフォーム・グループのジェームズ・ラシュトン氏、Jリーグの村井チェアマン、NTTの鵜浦社長

 Jリーグは20日、都内で会見を開き、17年以降の放送権について、スポーツのデジタルコンテンツ事業を展開する英国のパフォーム・グループと26年まで10年間、約2100億円の契約を結んだと発表した。現行のスカパー!などとの年間50億円から大幅増となり、日本のスポーツ放送権料で過去最高額となる。村井チェアマンは「新しいスポーツ文化を日本にもたらしてくれる。デジタル化を一気に進める最高のパートナー」と語った。

 パフォームが近くスタートするライブストリーミングサービス「DAZN(ダ・ゾーン)」で、来季からJ1、J2、J3の全試合が生中継される。バレーボールのVリーグ、格闘技UFCなどとのパッケージで動画を有料配信。地上波の放送権は別枠で設け、現在放送しているNHKやTBSとは契約更新に向けて交渉していくが、今後はインターネット配信が軸となり、番組制作はJリーグが行う。テレビと違いチャンネル数に制限がないため、試合開始時間など運営面の自由度も増す見通しだ。

 放送権とは別にNTTグループと「スマートスタジアム事業」の契約を締結。試合会場にいながら携帯端末などでも試合を視聴する際のWiFi(無線LAN)整備を進める。放送権料の大幅増でJリーグから各クラブへの分配金の増加も見込まれ、大物外国人選手の獲得などリーグ全体の活性化が期待される。

 ▼日本協会田嶋会長 この大きな契約はJリーグを今まで以上に活性化し、また日本のスポーツ産業を刺激することにもなります。アジアを、そして世界を狙うビッグクラブが出てくることを祈っています。日本協会はJリーグに全面的に協力し、選手育成およびチームや選手の強化になお一層の努力をしていきたいと思います。

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2016年7月21日のニュース