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リオ五輪代表 ボンバーマンで“世代の壁”爆破&連係強化

[ 2016年7月21日 05:30 ]

合宿で汗を流す(左2人目から)植田、亀川、岩波らディフェンス陣

 リオデジャネイロ五輪に出場するサッカー男子の日本代表が20日、千葉県内での国内合宿を打ち上げた。チームに初合流したDF塩谷司(27=広島)やFW興梠慎三(29=浦和)らオーバーエージ(OA)枠とDF岩波拓也(22=神戸)らU―23世代の選手が人気ゲームのボンバーマンで親交を深めていることが判明。ピッチ外で連係を深めてピッチ内で結束力を“爆発”させ、48年ぶりのメダル獲得を目指す。チームは21日に出発する。

 OA枠3人の合流2日目にして、既に心の壁は“爆破”で取り除かれていた。DF岩波は「みんなでゲームをしています。ボンバーマンですね。亀川くんがうまいです。(興梠)慎三くんは僕と同じくらいですね。塩くん(塩谷)とかあまり強くないですね」と明かした。宿舎や移動中に多くの選手がニンテンドーDSのオンライン対戦で親交を深めているという。

 効果はてきめんだ。ボンバーマンは爆弾の配置など、戦術的な要素もあるため性格が表れる。興梠は「岩波は俺に性格が似てるよね」と、うれしそうに話し、取材に応じる岩波の顔をなめるように見回しながら練習場を後にした。塩谷は「岩波がガツガツいじってくれるからやりやすい。嫌いじゃないですね」と親近感を口にした。

  ゲームをすれば、それに関する話もする。食事会場などでの話題が増えれば、話しやすくもなる。当然、それはピッチ上にも波及する。岩波は「(2日目にしては)仲良くなりすぎたかな」と、ニヤリと笑った。

 04年のアテネ五輪ではOA枠とU―23世代との融合に苦しみ、1次リーグ敗退と結果も出なかった。そういう意味ではまずは第一の関門は突破された。ラインの上げ下げなど、コミュニケーションが最も重要視される塩谷、岩波、亀川らDFラインが早速、結束したのも心強い。興梠は「大島くんもかわいいんですよね。おとなしいし。でも裏の顔もあるんじゃないかな」と、ニヤリ。ボンバーマンを契機に取り除かれ始めた垣根。さらに一体感を持ったチームにしていく。

 ▽ボンバーマン コナミデジタルエンタテインメントが制作した、キャラクターを動かしながら爆弾を配置して敵を倒していくアクションゲーム。ブロックなどの障害物があれば爆風は遮断されるが、自らも爆風にさらされると死んでしまうため、頭脳的な戦略が必要。

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2016年7月21日のニュース