×

“鹿島の血が流れるストライカー”U19代表・垣田がJデビュー

[ 2016年7月14日 10:45 ]

U19日本代表FW鹿島の垣田

 鹿島のルーキーでU―19日本代表FW垣田裕暉(18)が13日の名古屋戦でJリーグデビューを果たした。後半16分に途中交代し、得点こそなかったが、1メートル87の大型ストライカーは存在感を示した。

 垣田の父・健氏は92年に鹿島に在籍した。父子で在籍したのはクラブではアルシンド、イゴールに続く2例目。その父とは幼少期から自宅近くの公園などでボールを蹴り合い“英才教育”を受けた。健氏も1メートル82と大柄だったため「小さな頃から背が大きくなるのは分かっていた。だから、“デカいだけで、足元の技術のない選手になるな”と言わていました」。止めて、蹴る。基礎練習でプロになるための土台を築いてきた。

 その父はこの試合に観戦には来なかったが、試合前に電話がかかってきた。「この日のために18年間やってきたんだから、熱い気持ちを持ってプレーしろ。やればできる」。“大先輩”からの激励を受け、期する思いがあった。元日本代表MF小笠原やMF遠藤らからも「思い切りやって良いんだぞ」と、声を掛けられた。「緊張していたけど、少し和らいだんじゃないかな」と、はにかんだ笑顔を見せた。

 デビューは果たしたが、FWとして結果を残せなかったため、もちろん不完全燃焼。「もっとゴールを向いたプレーができるようになったら得点できる選手になれるかな」。まだ18歳。鹿島でプレーした父を持ち、鹿島の下部組織で育った鹿島の血が流れるストライカーが、次なる黄金期を担う存在になるかもしれない。(黒野 有仁)

続きを表示

2016年7月14日のニュース