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長友 悔しい経験胸に五輪戦士へ“愛”の激励「出し切ってほしい」

[ 2016年7月1日 05:43 ]

リオ五輪メンバー発表を前に、激励メッセージを送ったインテル・ミラノのDF長友

 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(29)が、リオ五輪戦士に激励メッセージを送った。30日に自主トレーニングのため古巣のFC東京の練習場を訪問。1日のリオデジャネイロ五輪代表メンバー発表を前に3戦全敗に終わった自身の08年北京五輪の経験を踏まえ悔いのないよう全力を出し切る重要性を語った。

【リオデジャネイロ五輪】

 今でも悔いが残っているからこその言葉だった。長友は古巣・FC東京の練習場で新シーズンへ向けた自主トレを敢行。話題が翌日に迫ったリオ五輪最終メンバー発表に及ぶと「何も結果を残せなかったから逆に言えることがある」と切り出し、「自分自身を出し切ってほしい」とアモーレたっぷりのメッセージを送った。

 長友自身は反町ジャパンで臨んだ08年の北京五輪に出場。メンバーには、本田、吉田、香川、岡崎、内田、森重ら現日本代表の主力が名を連ねた。だが、初戦で米国に敗れると、立て直せずにナイジェリア、オランダにも敗れ3戦全敗で敗退。長友はその後、その悔しさをバネに10年W杯南アフリカ大会で活躍し、チェゼーナを経て名門インテルへとステップアップした。ただ、北京五輪に  関しては「アメリカに初戦で負けて自分を見失った。冷静になれなかった。自分の実力を思い切り出せなかった」と振り返る。大舞台ゆえの重圧、緊張にさいなまれた経験を伝え、自分をコントロールするメンタルの重要性を訴えた。

 FC東京の練習場では、前日のU―23南アフリカ代表戦に出場したDF室屋、MF中島、MF橋本とも会話を交わしたという。2月の左第5中足骨骨折から復帰を果たした室屋は明大の後輩で、ポジションも同じサイドバック。試合では決勝弾をアシストするなどアピールした室屋は「やり切ったという気持ちは強い」と心境を語った。長友については「かっこよくてオーラがありました」。その後にツイッターで2ショット写真を投稿。「いつか同じピッチでプレーできるようにがんばります」。大先輩の激励に応えるためにも決意を新たにした。

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2016年7月1日のニュース