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OB中田浩二氏が語る鹿島の進化 “なあなあ”卒業、戦う集団に

[ 2016年6月26日 10:35 ]

<鹿島・福岡>サポーターとともに優勝を喜ぶ植田(左から2人目)ら鹿島イレブン

明治安田生命J1第1ステージ最終節 鹿島2―0福岡

(6月25日 鹿島)
 ――昨季途中で石井監督が就任。トニーニョ・セレーゾ前監督時代のブロックを敷く守備から、前戦からボールを追い込む守備に進歩した。

 中田氏 石井監督になって、全員がハードワークするようになった。DFだけではなく、(金崎)夢生が前から守備をするし。みんなサボらずにやっている。そして、(センターバックの昌子)源と植田。GKの曽ケ端の3人が安定している。

 ――中田氏と同期入団のMF小笠原主将も中盤で目を光らせる。

 中田氏 満男(小笠原)の存在は目立たないけど、危険なところをつぶしている。本当にうまくはまっている。

 ――小笠原とはチームの進化についてどんな話を?

 中田氏 (小笠原が)チームが良くなっている、というのは言っている。今までは若手が好き勝手にやっていたが、(西)大伍とか(遠藤)ヤスがチームメートに厳しいことを言ったり。戦う集団になったと思う。今までは満男1人がピッチで“ああだ、こうだ”言っていたのが、夢生もチームメートに要求するし。なあなあだった集団が、勝つためにやるべきことを考える集団に変わった。

 ――その姿は中田氏がピッチ上で見ていた常勝軍団とダブりつつある。 中田氏 鹿島が強かった時って、秋田(豊)さんだったり本田(泰人)さんが厳しい要求をチームメートにしていた。その強かった時に近づいてきたと思う。批判じゃなくて、勝つためにどうするかという声が出てきた。

 ――第1ステージ優勝はあくまでも通過点。国内主要タイトル獲得こそが常勝軍団の完全復活と言える。

 中田氏 クラブとしてもそういう意識。第1ステージを獲って、何かが変わるわけじゃないし、何かを成し遂げたわけじゃない。年間チャンピオンを狙ってやっていくと思う。

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2016年6月26日のニュース