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U―23暗雲 浅野弾も黒星発進…岩波、亀川負傷

[ 2016年5月22日 05:30 ]

後半21分、ゴールを決める浅野

トゥーロン国際大会1次リーグB組 日本1―2パラグアイ

(5月21日 フランス・オーバーニュ)
 トゥーロン国際大会に出場しているU―23日本代表は21日、1次リーグ初戦をオーバーニュ市内でパラグアイと戦い1―2で敗れた。前半33分にDF岩波拓也(21)が左膝付近を痛めて交代し、救急車で搬送された。ケガの程度は不明だが、最悪の場合、8月のリオデジャネイロ五輪出場にも影響が出る恐れが出てきた。

 緊急事態が発生した。前半31分、岩波は空中戦で相手と接触し、着地した後、ピッチに倒れ込んだ。審判が試合を止め、メディカルスタッフがピッチ内に入り状態を確認。手倉森監督のいるベンチに向けて両手で「×」のサインを送った。同33分に担架で運び出されて、三浦と交代。ハーフタイムにはスタジアムに救急車のサイレンが鳴り響き、近隣の病院に搬送された。

 ケガの深刻度は不明だが、最悪の場合はリオ五輪の出場にも影響が出る可能性がある。岩波はDF植田、川崎FのDF奈良とともに手倉森ジャパン不動のセンターバックだっただけに、離脱するとなれば大きな痛手だ。今大会前には奈良が左脛骨(けいこつ)骨折の重傷を負い、リオ五輪出場が絶望的。指揮官はフランス出発前に「彼(奈良)にとっても、我々にとっても痛い。こういうことはあってほしくない」と、話していたが、アクシデントは再び起こってしまった。

 試合は0―1の後半21分にMF原川のスルーパスに抜け出したFW浅野が同点弾を叩き込んだ。「代表ではゴールを取れていない。危機感を感じている。まずはゴールが大事。自信を持ってプレーできれば」と話していた通り、1月に行われたリオ五輪アジア最終予選、韓国との決勝以来となる得点を決め追いついた。しかし、後半30分に相手に直接FKを決められ敗れた。

 試合後には足を負傷した左サイドバックの亀川も担架で運ばれた。第2戦でポルトガル、第4戦でイングランドと欧州の強豪との対戦を控えているが、その前に初黒星を喫した。さらには、岩波のケガ…。手倉森ジャパンに暗雲が漂った。

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