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鹿島 大逆転で川崎Fに1差接近 後半41分から2発

[ 2016年5月22日 05:30 ]

名古屋に勝利し、喜ぶ鹿島イレブン

明治安田生命J1第1S第13節 鹿島3―2名古屋

(5月21日 豊田ス)
 鹿島が終盤の2得点で名古屋に逆転勝ちした。後半41分にMF鈴木優磨(20)が同点ゴールを決めると、試合終了間際にMFカイオ(22)がこの日2点目となる決勝ゴールを挙げた。この結果、勝ち点を27に伸ばし2位に浮上。引き分けに終わった首位・川崎Fに勝ち点1差に肉薄した。福岡は柏に敗れたものの、FW邦本宜裕(18)がJ1での東京五輪世代初ゴールを挙げた。

 タイトルに懸ける思いが表れた。鹿島は劣勢に耐え、試合終了間際に決勝点。劇的な勝利で2位に浮上し、石井監督は「負けられない試合。最後に得点できてよかった」と興奮気味に語った。立役者はカイオだ。0―1の後半11分に右足でネットを揺らすと、2―2で迎えたロスタイムにも冷静にゴール左へ決めた。値千金の得点に「チームの手助けをできたことが一番よかった」と爽やかな笑顔を見せた。

 3日前にナビスコ杯の敗退が決まったばかり。試合前、ベテランの小笠原が「敗退した次、この試合が大事だ」とチームを鼓舞する姿に、石井監督は「選手の意識の高さを再確認した」と言う。タイトル獲得を義務づけられた強豪が、優勝戦線に残るために何よりも求めていた勝ち点3を手にした。これで首位川崎Fとの勝ち点差は1。J王者の称号だけは譲れない。

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