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ファンティーニ燦がベストイレブン初選出 リーグ最終戦で神セーブ連発

[ 2016年5月10日 16:23 ]

チェゼーナU―19に所属するGKファンティーニ燦

 2020年の東京五輪世代で、チェゼーナU―19に所属するGKファンティーニ燦(あきら、17)が、2015~16年シーズンのリーグ戦最終節で、ベストイレブンに初選出された。

 チェゼーナU―19(プリマベーラ)は7日、国内で屈指の下部組織を誇るアタランタと対戦。1―3で敗れたが、ファンティーニは前半にPKを1本阻止するなど奮闘。その活躍が認められ、ユース年代のサッカー専門サイト「モンドプリマベーラ」でベストイレブンに選ばれた。

 同サイトは「イタリアと日本のハーフであるこのGKは、残念ながら、(優勝争いで)モチベーションの高かったアタランタ相手に黒星で試合を終えた。ただ、彼が前半にPKを阻止したことや、その他にも少なくとも3つの決定的なセーブがあったことで、長い時間で勝負はどちらに転がるか分からない状況だった。失点の責任はすべてDF陣で、彼は最大限の力を発揮した」と高評価を与えている。

 ファンティーニは12歳の時に父の生まれ故郷にあるチェゼーナの入団テストに合格。めきめきと頭角を現し、昨季はインテル、ACミランも属するアリエービ(日本のU―16)全国リーグで4強入りに貢献するなど活躍し、今季からユースへ昇格した。今季のユースチームには4人のGKが所属。その中でもっとも若かったファンティーニは第4GKでシーズンをスタートしたが、徐々に真価を発揮し、最終的にレギュラーポジションを獲得。終わってみれば、全24試合中7試合に先発として出場した。

 チェゼーナが所属するユース全国リーグのBグループには長友が所属するインテル・ミラノ、本田が所属するACミランほか、アタランタ、ウディネーゼ、カリアリ、キエーボなど強豪揃い。チェゼーナは8勝8分け10敗で、14チーム中7位でシーズンを終えている。

 ファンティーニの最大の武器は日本人特有の俊敏性で、インテルが獲得に興味を示すなどイタリア国内での評価も高まっている。来季はシーズンを通してレギュラーでの活躍が期待されている。

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2016年5月10日のニュース