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ハリル監督本気!キリン杯で異例の欧州組“事前合宿”

[ 2016年5月10日 06:28 ]

キリン杯に向けて欧州組前倒し合宿だ。初の欧州勢との対戦へ必勝を期すハリルホジッチ監督(右)

 日本代表が6月のキリン杯に向けて、今月下旬に欧州組による練習合宿を行うことが9日、分かった。選手は各国リーグのシーズン終了後に1週間程度のオフを挟んで順次、合流する予定。過去にはW杯予選など公式大会前に同様の合宿を行っているが、親善試合前としては異例の本気調整となる。

 本気度の表れだった。日本代表が6月のキリン杯に向けて、コンディション調整を目的とした欧州組の国内合宿を行うことが判明した。日本協会幹部は「欧州組のコンディションを整えるために今月中旬から合宿を行う。シーズン終了後に最低でも1週間のオフは必要。休みを取った後に各選手が順次、合流することになる」と明かした。

 14、15日に今季日程を終える選手が多いため、合宿は23日前後にスタートする方向で調整中。21日にドイツ杯決勝を控える香川(ドルトムント)らは遅れて合流することになる。代表チームに拘束力がない期間のため、合同自主トレの場所を提供する形となる見通しだが、キリン杯でメンバー入りする大半の欧州組が参加する可能性が高い。

 欧州シーズン終了後の5月の欧州組合宿は過去4年連続で行われているが、12、13年はW杯アジア最終予選、14年はW杯ブラジル大会、15年はW杯アジア2次予選と直後に公式大会が控えていた。6月にペルー、チェコと親善試合を行った11年は実施しておらず、今回のようにキリン杯に向けた調整合宿は異例だ。

 キリン杯にはブルガリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、デンマークが出場。トーナメント方式で日本は3日の準決勝でブルガリアとの対戦が決まっている。昨年3月の就任後、初の欧州勢との試合を迎えるハリルホジッチ監督は母国ボスニア・ヘルツェゴビナを決勝で破って優勝する青写真を描く。「私は負ければ病気になります」と言うほどの負けず嫌いだけに、最善の調整をして必勝を期す。常に「代表は活動期間が少ない」と嘆いており、わずかな時間も無駄にするつもりはない。

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2016年5月10日のニュース