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【リオdeオレ!】福岡DF亀川諒史 徹底マークも冷静に好機演出

[ 2016年4月3日 08:28 ]

<福岡・新潟>ドリブルで攻める福岡・亀川

 亀川が手倉森ジャパンの突破口になる。後半34分。対峙(たいじ)した同じ五輪代表候補の新潟DF小泉をボールを浮かせて置き去りにし、左サイドを突破。放ったクロスはゴールにはつながらなかったが、左サイドバックとして攻め手に欠くチームに変化をもたらした。それでも亀川は「前半から1回(縦に)仕掛けておけばプレーの幅が広がった」と表情を引き締めた。

 徹底マークにも冷静だった。ボールを持つと常に2人から囲まれた。「2人付いてるということは後ろや横は1枚空いているし、逆サイドも空いてる」と強引に突破を狙わず、冷静に好機をうかがった。献身的な走りで最後までゴールに迫った。

 リオ五輪アジア最終予選1次リーグでは、第2戦のタイ戦で初先発。しかし、最初のワンプレーで凡ミスを犯し、相手にPKを献上した。試合は4―0で勝ったものの、準決勝、決勝で出番はなかった。「いつ外されてもおかしくない。危機感を持っている」。今後もアピールを続け、亀川が五輪への道を切り開く。

 ◆亀川 諒史(かめかわ・まさし)1993年(平5)5月28日生まれ、大阪府箕面市出身の22歳。帝京三高を経て12年湘南入り。15年に当時J2の福岡に期限付き移籍し今年から完全移籍で加入。手倉森ジャパンでは初陣のU―22アジア杯から各年代別代表に選出されている。利き足は右。1メートル76、64キロ。

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2016年4月3日のニュース