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遠藤まさかのPK失敗 過去リーグ30得点の名手が「自分のミス」

[ 2016年4月3日 05:30 ]

<G大阪・横浜>後半ロスタイム、PKを止められて天を仰ぐ遠藤

明治安田生命J1第1S第5節 G大阪1―2横浜

(4月2日 吹田S)
 G大阪はホームで横浜と対戦し、1―2で敗れた。前半19分にFWアデミウソン(22)が移籍後初得点となる先制点を挙げたが、勝ち越しを許した終了間際に同点に追いつくチャンスで元日本代表MF遠藤保仁(36)がPKを失敗した。次戦は6日のACL上海上港(中国)戦。大一番へ勢いをつけることはできなかった。

 ゴール裏に陣取るG大阪サポーターの願いは、ため息に変わった。1点を追う後半ロスタイム、FW宇佐美が得たPKを蹴るのはMF遠藤。PKで過去リーグ30得点を挙げている名手の狙い澄ましたシュートは、GK飯倉のセーブに阻まれた。直後に試合終了の笛。リーグ2連敗に、スタジアムは大ブーイングに包まれた。

 「自分のミスですね。自信を持って蹴ったけど読まれていた。コースも甘かったですね」

 11年のJ1開幕・C大阪戦以来、リーグ4度目となるPK失敗。代表戦も含めると13年3月26日のブラジルW杯アジア最終予選ヨルダン戦以来だ。「また蹴る機会があれば、しっかりと決めたい」と前を向いたのは、せめてもの意地だった。

 遠藤のミスだけではない。今シーズン開幕から抱える問題点が改善できていないことも敗因につながった。内容では終始圧倒しながら、前半40分には宇佐美が自陣で不用意なファウル。そのFKを元日本代表MF中村に決められ、後半25分にはCKの流れからカウンターを許して逆転された。3月15日のACL上海上港戦もセットプレーの流れから2失点。「ボールが切れた時の集中力を切らさないようにしないといけない」と話していたが、同じ過ちを繰り返してしまった。

 6日にはホームでACL・上海上港戦が控える。決勝トーナメント進出には勝ち点3だけが求められる一戦。「やっているサッカーは悪くない。ただ勝ち星を積み上げられていない状況なので、修正するところは修正しないといけない」と遠藤は厳しい表情を浮かべた。

 ≪遠藤のPK失敗は5年ぶり通算4度目≫G大阪のMF遠藤が後半ロスタイムに得たPKを蹴るも失敗し、同点機を逃した。J1最多のPK通算30得点を決めている遠藤だが、J1リーグでのPK失敗は、11年第1節のC大阪戦以来、5年ぶり通算4度目。

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2016年4月3日のニュース