×

岡崎が突破弾!史上3人目代表通算50得点へ「行ってみたい」

[ 2016年3月25日 05:30 ]

<日本・アフガニスタン>前半43分、先制ゴールを決めた岡崎はガッツポーズ

W杯アジア2次予選E組 日本5―0アフガニスタン

(3月24日 埼玉ス)
 “プレミア級”の一撃で2次予選突破をもたらした。E組首位の日本代表は埼玉スタジアムでアフガニスタンに5―0で快勝した。前半43分にFW岡崎慎司(29=レスター)が先制点。後半も4点を加えて格下相手に違いを見せつけた。16年初陣で今予選の連勝を6、連続試合無失点を7に伸ばした日本は最終予選進出も決めた。8組に分かれた2次予選は各組1位と2位のうち上位4チームの計12チームが9月からの最終予選に進出。日本は条件をクリアし、29日のシリアとの最終戦で勝つか引き分ければ1位突破が決まる。

 岡崎の華麗な足技にスタジアムが揺れた。前半43分、DFを背負いながら清武のパスを中央で受けると、右足トラップと同時に反転。相手の意表を突くと、さらに右足の柔らかいタッチでDFの股を抜いた。「最初のタッチで前を向くことができた。股を抜いたらGKがいなかった」。圧巻のテクニックで狭いスペースをこじ開け、最後は左足で左隅を射抜くだけだった。所属するレスターでは14日のニューカッスル戦で衝撃のオーバーヘッド弾。これに続くハリルジャパンの16年1号となる先制点で、ゴールラッシュの口火を切った。

 プレミアリーグ首位に貢献するストライカーは、新オプションでも高い順応性を示した。滝川二(兵庫)時代の2学年下の金崎との2トップ。レスターの点取り屋のバーディーとコンビを組むように、強引にゴールへ迫る金崎の動きを理解しながら、ボールを引き出す役目をこなした。「(トップ下の)キヨと2シャドーになった時にいい形になった。(金崎)夢生が貪欲すぎる」と笑った岡崎は「引いた相手を崩すには(前線に)張っているだけではいけない。マンチェスターC、アーセナルを見ていて参考になった。アグエロも張りすぎていない」と、プレミアのライバルを引き合いに狙いを明かした。

 吹っ切れた思いがあった。「結果を出すヤツは、ある意味ぶっ飛んでいる」。弱小クラブのレスターが頂点へ突き進む中に身を置き、結果を残し続ける仲間を見ると、自然と勇気が湧いてきた。「W杯で疲れていて、アジア杯で負けて…。“次の世代に”みたいな気持ちが出ていた自分がプレミアで凄いものを見た。“俺もやれるやん”ってなってきた。また一人のサッカー選手として燃えてきた」。日本を背負う点取り屋としての野心が再燃。1人暮らしの生活から今年1月に夫人と子供2人をイングランドに呼ぶなどプレーに集中できる環境も整え、新たなスタートを切っていた。

 これで代表通算99試合48得点。日本人FWとして初となる通算100試合へ王手をかけ、釜本、三浦のレジェンドに続いて3人目となる50得点の領域へあと2に迫った。「次で100試合になる。2点取れば50点。やっぱり、そこへ行ってみたい」。快勝で幕を開けた2年目のハリルジャパン。その中心には、世界中が注目するレスターで活躍する岡崎がいる。

続きを表示

この記事のフォト

2016年3月25日のニュース