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もう一度代表へ…柿谷 カズから思いがけぬ激励「重みが違う」

[ 2016年2月10日 07:30 ]

試合後に肩を組んで2ショット写真に納まる柿谷(左)

練習試合 C大阪4―1横浜FC

(2月9日 エントランスプラザ)
 宮崎キャンプ中のJ2C大阪は9日、J2横浜FCとの練習試合に4―1で勝利した。今季から復帰したFW柿谷曜一朗(26)は、主将としてフル出場。ゴールは奪えなかったものの、最前線で攻撃の中心を担った。試合後にはカズこと横浜FCの元日本代表FW三浦知良(48)から代表復帰に向けたエールを送られ、気持ちも新た。大先輩の熱い言葉を胸に、古巣で復活への道を歩む。

 キングの激励が胸に響いた。横浜FCとの練習試合に1トップで先発した柿谷が、後半開始からピッチに立ったカズのもとへと歩み寄る。あいさつだけを交わす予定が、いきなり思わぬ言葉をかけられた。「もう1回、代表を目指さないといけないな」。あこがれの大先輩の言葉に気持ちは高ぶった。

 「“代表に行ってほしい”ということをカズさんに言われると、また重みが違う。カズさんに言ってもらうと、グッとモチベーションが上がる」

 かつてカズが背負った背番号11を身につけて出場したのがW杯ブラジル大会。W杯後に移籍したスイス1部バーゼルで出場機会に恵まれず、日本代表にも14年10月の親善試合ブラジル戦を最後に招集されていない。約1年半の欧州挑戦を終え、批判を覚悟で今季からC大阪へと復帰した。

 当然、日の丸への思いはある。ただ、今は1歩ずつ前へと進んでいくだけだ。C大阪でのJ1昇格へ全力を注ぐことを決意しており、この日は主将としてフル出場。国内での対外試合初戦を4―1勝利で飾ったとはいえ、チームとしても個人としても、より上積みが必要と強調した。

 「個人的なところで言えば、自分にシュートがなかった。勝って終われたことは収穫やったけど、内容に満足せずやっていきたい」。日本サッカー界のレジェンドの期待に応えるためにも、まずは古巣で輝きを取り戻す。

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