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FC東京4年ぶりACL!新戦力大暴れ!水沼から9発

[ 2016年2月10日 05:30 ]

<FC東京・チョンブリ>後半、ゴールを決め喜ぶ水沼

ACLプレーオフ FC東京9―0チョンブリ

(2月9日 味スタ)
 FC東京は9日、アジアCLプレーオフでチョンブリ(タイ)とホームで対戦し、9―0で快勝した。MF水沼宏太(25)は前半6分に右CKから相手のオウンゴールによる先制点をもたらすと、後半16分のゴールなど5点に絡む活躍。新戦力の象徴としてクラブ公式戦最多得点の大勝を呼び込んだ。12年以来となる本大会出場を決め、Jリーグ勢としても今季最初の公式戦で城福東京が最高のスタートを切った。

 圧巻のゴールショーだった。口火を切ったのは鳥栖から新加入の水沼。前半6分に右CKから相手のオウンゴールを誘発すると、チームは一気に勢いづいた。その3分後に阿部が今季チーム1号。東、前田、米本らが続いた。終わってみれば14年の天皇杯2回戦秋田戦での8点を上回る9発圧勝。城福監督は「セットプレーでセンターバックが全力で戻ったり、前線の選手が全力で走ったり、そういう姿勢が9―0の結果になった」と評価した。 

 後半16分に今季初得点を決めるなど5点に絡んだ水沼の背番号は48。2点目の阿部は44。5点目をアシストした駒野は50だ。大きな背番が表すように先発11人のうち実に5人が新加入だった。先月16日の本格始動から24日。5年半ぶりにFC東京に復帰した城福監督は短期間でチームを機能させるため、ピッチ外でも工夫を凝らした。1月18~31日までに行った沖縄合宿。部屋割りは新加入選手が溶け込めやすいようポジション、さらに交友関係なども考慮して指揮官自ら決め、その効果がピッチにも表れた。

 沖縄合宿では過酷なトレーニングも積んだ。わずか1週間の休みで1月4日に自主トレを開始した森重をはじめ、ほとんどの選手がプレーオフを見据え早めに始動。合宿前の有酸素運動テストでは大半の選手が高い数値をマークし、新任の池田フィジカルコーチも「これはいける」と判断、起伏の激しいクロスカントリーで走り込みを敢行した。この日は寒さに弱いデータのあった相手を走力でも圧倒した。

 ただ、水沼が「自分を含め、シュートの精度はまだまだ。あと3、4点は取れた」と話すように満足はしていない。目標はあくまでもタイトル獲得。「これからACL、リーグなど全部獲るつもりでやりたい」と力を込めた。新戦力と既存メンバーが融合し最高のスタートを切った城福東京が、さらなる高みを目指していく。

 ▽ACL大会方式 本大会では総当たりの1次リーグ全8組上位2チームの計16クラブが、全試合ホーム&アウェーで行われる決勝トーナメントに進出する。1次リーグから準決勝までは東西地域別で開催。前回大会から各国の最大出場クラブ数が4から3・5に減少。今回は日本からはリーグ戦の成績により広島、G大阪、浦和が本大会出場権を獲得。G大阪の天皇杯優勝により出場権を得た4位のFC東京がプレーオフに回っていた。1次リーグは23日に開幕。決勝は11月19、26日に行われる。

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