×

宇佐美 1月にも欧州再挑戦?仏名門マルセイユから正式オファー

[ 2015年11月16日 07:40 ]

カンボジア戦へ向け調整する日本代表FW宇佐美

 フランスの名門マルセイユが日本代表FW宇佐美貴史(23=G大阪)の獲得に動いていることが15日、分かった。関係者によれば、クラブは低迷するチーム復活の起爆剤として、来年1月の移籍期間での獲得を熱望。既に正式オファーを出したという。注目の宇佐美は、18年W杯ロシア大会アジア2次予選のカンボジア戦(17日、プノンペン)で国際Aマッチ3試合ぶりのゴールを狙っていく。

 バイエルンMでプレーした宇佐美の獲得に、新たな名門が動いた。関係者によれば、フランスの強豪マルセイユが、Jリーグで人気、実力ともにトップクラスである宇佐美をリストアップ。移籍市場が開く来年1月の獲得に向け、既に正式オファーを出したという。

 マルセイユはリーグ優勝9回を誇る名門。フランスではパリSGと人気を二分し、サポーターが熱狂的なことでも有名だ。過去には元フランス代表FWカントナ、元コートジボワール代表FWドログバ、元フランス代表MFのデシャン、リベリら世界的スターが多数所属。04~05年シーズンには元日本代表監督のトルシエ氏が指揮を執り、05年1月に加入した元日本代表DF中田浩二(スポニチ本紙評論家)もプレーした。

 元アルゼンチン代表監督のビエルサ氏が去った今季は、新指揮官にスペイン人のミチェル氏を迎えたが、ここまで13位と低迷。来年1月の補強を画策する中、攻撃陣で白羽の矢が立ったのが宇佐美だった。「日本のサッカー選手でこんなに能力の高い選手はいない」と評価する日本代表のハリルホジッチ監督も、リールなどで指揮を執った経験を持ち、フランスリーグを熟知。移籍が実現すれば的確なアドバイスを受けることも可能だ。フランスは将来有望な原石がしのぎを削るリーグとしても知られ、伸び盛りの宇佐美にはうってつけのリーグと言える。

 19歳で海を渡った初の欧州挑戦では、高い壁に阻まれ結果を残せなかった。その後復帰したJリーグでは今季、得点ランク2位の19得点を挙げるなど著しくレベルアップしている。日本代表では主に左MFで起用され、3月31日の親善試合ウズベキスタン戦(味スタ)で代表初得点。10月8日のW杯アジア2次予選シリア戦(マスカット)でもゴールを決めた。機は熟した。天才と称される日本サッカー界屈指のタレントが、再び海を渡る瞬間が近づいている。

続きを表示

2015年11月16日のニュース