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「日本サッカーの父」デッドマール・クラマー氏死去 90歳

[ 2015年9月18日 19:37 ]

 日本サッカー協会は18日、「日本サッカーの父」と称されたデッドマール・クラマー氏が9月17日にドイツのライト・イム・ヴィンクルで死去したと発表した。90歳だった。

 クラマー氏は1925年4月4日、西ドイツ・ドルトムント生まれ。1960年、4年後の64年東京五輪に向けた強化、指導のため日本代表コーチとして来日し、以降、日本の強化、指導者養成、ユース育成等の礎を築き、日本サッカーの父と称された。

 68年メキシコ五輪ではアドバイザー的役割を果たし、日本の銅メダル獲得に貢献。69年に千葉で開催された第1回FIFAコーチングスクールではスクールマスターを務め、その後もFIFA専任コーチとして世界70カ国を巡回指導した。

 本国では、西ドイツ協会コーチ、バイエルンM、レバークーゼン等の監督を歴任。バイエルンMの監督としては欧州チャンピオンズカップ(現・欧州チャンピオンズリーグ)2連覇を果たした。また、アメリカナショナルチーム監督、サウジアラビア代表監督、韓国の五輪代表コーチ、サウジアラビアやギリシャのトップクラブで監督も務めた。

 1971年に勲三等瑞宝章、96年に日本サッカー協会75周年記念功労賞、2005年に第1回日本サッカー殿堂入りも果たしている。

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2015年9月18日のニュース