ＦＩＦＡ　バルク事務局長の職務停止　チケット販売で不正か

　国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）は１７日、ジェローム・バルク事務局長（５４）＝フランス＝の職務を停止したと発表した。複数のメディアは同日、バルク事務局長が昨年のワールドカップ（Ｗ杯）ブラジル大会で好カードのチケットを、額面の数倍の金額で不正に転売しようとしたと報じた。ＦＩＦＡからＷ杯チケット販売を委託された会社幹部が明らかにしたとしている。

　ＦＩＦＡは報道を受け、倫理委員会に真相究明を依頼したと発表した。ロイター通信によると、事務局長側の弁護士は疑惑を否定している。バルク事務局長は２００７年就任。６月には１０年Ｗ杯南アフリカ大会の招致成功の謝礼として、同国から当時のジャック・ワーナーＦＩＦＡ副会長（トリニダード・トバゴ）側に渡った賄賂１０００万ドル（約１２億円）の送金に関わった疑惑を報じられた。（共同）