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雨ニマケズ…C大阪、フォルラン弾で4位浮上!カカウと競演

[ 2015年4月6日 05:30 ]

<岐阜・C大阪>後半21分、先制弾を決めたフォルランは自らもゴールに飛び込み歓喜

J2第6節 C大阪2―0岐阜

(4月5日 長良川)
 J2の第6節が各地で行われ、長良川競技場で岐阜と対戦したC大阪は2―0で勝利し今季アウェー初勝利を挙げた。水たまりのようなピッチに苦しみながら後半21分にFWディエゴ・フォルラン(35)がゴールし先制。後半37分にFWカカウ(34)も追加点を決めて今季無敗を守り、得失点差で金沢を抜いて4位に浮上した。

 南アW杯得点王が我を忘れて興奮した。後半21分、味方のロングボールに相手DFとGKが交錯。こぼれ球がゴール前に転がると、1人追いついたフォルランは無人のゴールに至近距離から力いっぱい弾丸シュートをぶち込んだ。

 触れただけでも入ったところを思い切り右足を振り抜いて突き刺し、なおかつそのボールをネットからかきだして思い切り宙に蹴り上げるほどのはしゃぎぶり。「うれしかったんだ。ラインを割る前にボールに追いつけたうれしさでね」。

 ストレスの溜まる苦しい試合だった。前日からの雨で水はけの悪いピッチは田んぼのように水浸し状態。芝生の状態を熟知する岐阜がロングボールを放り込んで来たため立ち上がりから防戦一方となった。

 その苦境のなか、元ウルグアイ代表FWは一瞬のスキを待っていた。「相手のミスを生かした方が勝つ」と我慢強くチャンスをうかがい、そして相手のミスを確実に得点に結びつけた。

 振り返れば前回のJ2時代の09年7月26日、香川(現ドルトムント)や乾(現フランクフルト)を擁したチームは雨の長良川競技場で1―2で敗北。当時との違いを生んだのは世界クラスのストライカーの存在である。得点シーンだけでなく、ボール扱いの巧みさは悪コンディションの中で際立っていた。

 後半37分には再び相手のミスを拾ったカカウがループシュート。元ドイツ代表FWは「これより悪いピッチでやったこともある。きょうはまだボールが転がるところがあったよ」と平然と振り返った。J2では規格外の2人の活躍で無敗をキープし4位浮上。強力攻撃陣の勢いは止まりそうにない。 

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