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ハリル監督 選手に通達“脱・ポゼッションサッカー”へ改革徹底

[ 2015年4月2日 05:30 ]

ウズベキスタン戦から一夜明け、日本サッカー協会前でファンとの記念撮影に笑顔を見せるハリルホジッチ監督

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)らが1日、都内のJFAハウスでスタッフ会議を開催した。約4時間かけて、3月27日のチュニジア戦、同31日のウズベキスタン戦を分析。また各選手には、日本サッカー界が重視してきたボール支配率に対する概念を変える必要性があることを訴えるなど、意識改革からトレーニングまで“宿題”を課した。

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 9日間に及ぶ合宿を終えても、ハリルホジッチ監督が一息つくことはなかった。午後2時ごろからスタッフ会議を実施。約4時間かけて、チュニジア戦(○2―0)、ウズベキスタン戦(○5―1)の2試合で出た課題などについて話し合ったもようだ。3月13日の来日から20日が経過したが、休日は1日だけ。日本協会関係者は「頭の中にサッカー以外のことがないと思うぐらい働く」と目を丸くしている。

 合宿解散前のミーティングで既に選手には“宿題”も課した。球際の厳しさを前面に出すスタイルとあって、フィジカル面の強化を要求。筋力トレーニングなど、フィジカル面の個別メニューを作成し、渡した。さらにサッカーに対する考え方を記した紙も配布。特に強調されたのがボール支配率へのアプローチだった。日本ではポゼッション率を上げることが重要視されてきたが、指揮官はこの概念を否定。パススピードを上げて1、2タッチで球を回せば、ボールタッチ数の多いテンポの遅い球回しに比べて支配率が上がりにくいことを力説し、「所属クラブに戻っても少ないタッチ数でボールを動かすことを意識してほしい」と伝えた。

 また食事や休養もトレーニングの一環であることも強調。ピッチ外でも高い意識を持って生活することを求めた。2試合でフィールド全25選手を起用した一方、西川、東口のGK2人を起用しなかったが、その理由も丁寧に説明してフォロー。最後は「メンバーに残って、またここに帰って来たければ(宿題を)しっかりやれ」と激励した。連勝発進にも気の緩みは一切ない。理想のチームをつくり上げるために、強化プログラムを確実に進めていく。

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2015年4月2日のニュース