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ハリル新監督あくびに頬づえ J初視察も辛口「やる気足りない」

[ 2015年3月15日 05:30 ]

<FC東京・横浜>武藤の写真を背にスタジアムを後にするハリルホジッチ監督

J1第1S第2節 FC東京0―0横浜

(3月14日 味スタ)
 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が14日、FC東京―横浜戦を訪れ、J1リーグを初視察した。スコアレスドローの結果に、やる気、力強さ、そしてゴールに対する物足りなさを指摘するなど早くも辛口のハリル節がさく裂。今後、スタッフ会議を経て19日に、チュニジア戦(27日、大分)、ウズベキスタン戦(31日、味スタ)に臨む新生日本代表メンバーを発表する。

 時差ぼけの影響だけではなかったはずだ。ハリルホジッチ監督は試合中、何度も大きな口を開けあくびを繰り返した。鼻をいじり、頬づえを突く姿も見られた。日本代表監督に就任し、前日に来日。J1の初視察は自ら志願してFC東京―横浜戦に足を運んだ。だが、その内容は及第点には及ばなかった。

 「何人かの選手はもっといいプレーができると思う。クオリティーはある。やる気、力強さを見せてくれれば、もっと(質の)高いプレーを目指せるはずだ。ゴールも見たかった」

 オブラートに包んだものの、明らかに不満は隠せない。手元には既に1~2センチの厚みを持つファイルを持参。各選手の出場記録などが詳細に書き込まれているもので、この日も、後半20分すぎにはペンを走らせる姿が見られた。既に日本人選手の質の高さは理解している。だからこそ、この日の内容に辛らつな評価を抑えきれなかった。前日会見では「現役時代はFWだった。オフェンスだったので、どんどんビルドアップしてほしいし、どんどん働きかけたい」と話していたが、両チーム合わせてシュートは12本で、うちFC東京はFW武藤の2本だけ。「人間的にも私の要求はかなり高い」とも語っていた言葉に偽りはなかった。

 霜田技術委員長によれば、代表メンバー発表は19日に決定。15日から連日、スタッフ会議が予定されており、情報交換を進める方針だ。来日した前夜は早速、日本協会幹部と天ぷらを囲み指揮官は「こんなものも揚げるのか?」と食文化にも興味津々だったという。日本サッカーのみならず、文化までも吸収する。妥協なきハリル流スタイルを早くも見せ始めた。

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