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浦和 公式戦3連敗から復調2連勝 阿部「冷静に」豪快Vミドル

[ 2015年3月15日 05:30 ]

<浦和・山形>後半38分、ゴールを決め喜ぶ阿部(左は武藤)

J1第1S第2節 浦和1―0山形

(3月14日 埼玉)
 浦和は主将の一撃で、昇格組の山形を豪快に沈めた。守りを固めた山形に苦戦したまま迎えた後半38分、阿部が右クロスからのこぼれ球を逃さず、右足を一閃(いっせん)。糸を引く弾道で、ゴール左隅に突き刺した。「セカンドボールを狙って、バウンドと蹴るタイミングが良かった。冷静に打てた」と納得の決勝弾だ。今季初の完封勝利でリーグ戦2連勝。公式戦3連敗と最悪の幕開けから一気に盛り返してきた。

 白星が欲しい理由があった。ホーム開幕戦のこの試合から、差別的横断幕問題で禁止されていた横断幕を解禁した。無観客試合の処分を科された負の歴史から1年。会場に掲げられた68の横断幕は、再出発の証だった。GK西川は「さらに迫力のあるサポーターになっている。結果も伴っていければいい」と話す。

 さらに、12日にはDF永田の母が亡くなったため、選手からの要望で全員が右腕に黒の喪章を着けた。応援してくれるサポーターのため、そして、仲間のためにも勝ち点3が必要だった。17日にはACL北京国安(中国)戦が待つ。J開幕とともに復調してきた浦和が、さらなる上昇気流に乗る。

 ≪浦和、山形から5戦ぶり○≫浦和が山形に1―0辛勝。山形とのリーグ戦は09年25節に勝利(○4―1)して以来、10年(△●)11年(△●)と苦手にしていて5試合ぶりの白星だった。これでシーズン開幕から連勝スタート。連勝は96年(2戦目が延長勝利)98年、13年に次いで4度目だ。仮に次節(22日)アウェー広島戦も勝って開幕3連勝となると96年以来2度目、90分での3連勝はクラブ史上初となる。

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