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ラウドルップ氏招へいに横やり…プレミアQPR新監督に急浮上

[ 2015年2月12日 06:00 ]

QPR新監督の本命に急浮上したラウドルップ氏

 日本協会が次期日本代表の最有力候補に挙げる元デンマーク代表のミカエル・ラウドルップ氏(50=カタール1部ラフウィヤ監督)の招へいに横やりが入った。11日付の英各紙が、ラウドルップ氏がプレミアリーグのクイーンズパーク・レンジャーズ(QPR)の新監督の有力候補に浮上していると報道。ラウドルップ氏本人は日本代表監督に前向きな姿勢を示しているが、予断を許さない状況となってきた。

 思わぬ横やりだ。11日付の複数の英紙が次期日本代表監督の有力候補に挙がるラウドルップ氏がQPR新監督の本命に急浮上したと報道。デーリーメールは「合意間近」とまで踏み込んだ記事を掲載した。日本協会は八百長疑惑の告発受理でアギーレ前監督を解任。国際Aマッチ104試合37得点を誇るデンマークの英雄を本命に水面下で後任の人選を進めてきた。

 今季イングランドのプレミアリーグ17位で残留争い渦中のQPRは3日にレドナップ監督が膝の手術で電撃辞任。トットナム元監督のシャーウッド氏が有力候補に挙がっていたが、オーナーのフェルナンデス氏がツイッターで「交渉はまだ終わってないが、夢のような指揮官を手に入れた。シャーウッドの報道は全て間違い」とコメントしたことで急展開を迎えた。一部ブックメーカーでもQPR次期監督の予想オッズでラウドルップ氏が倍率40倍から3倍となって本命に急浮上。一方のシャーウッド氏は、1・3倍から7倍となった。
 
 日本協会は3月27日の親善試合チュニジア戦(大分)までの新監督決定を目指し、J1が開幕する3月7日から新監督が視察を行うことを理想に掲げる。現在は霜田技術委員長が日本を離れて情報を収集中。正式オファーの準備を進めている。関係者によると、ラウドルップ氏はラフウィヤとの契約を6月まで残すが、日本代表監督就任に前向きな姿勢で、ラフウィヤに対する違約金が交渉の争点になる見通しだ。

 11日付のロンドン・イブニング・スタンダード紙はラウドルップ氏の代理人を務めるツツムル氏の談話を掲載。指揮官が現職を離れる可能性について「ラフウィヤの会長とオーナーはとても満足しているし、彼を手放すとは思えない」とした一方で「適切なタイミングで適切なプロジェクトなら、ないとはいえない」との見解を示した。日本協会のラウドルップ氏招へいはラフウィヤ、QPRとの“綱引き”に発展する様相を呈してきた。

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2015年2月12日のニュース