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アギーレJ ストレス必至…初戦パレスチナと同宿に

[ 2015年1月8日 05:30 ]

練習中に険しい表情を見せるアギーレ監督

 試練の“呉越同舟ロード”が、日本代表を待ち受ける。8日にセスノックでの直前合宿を打ち上げてパレスチナとの1次リーグ初戦(12日)の舞台となるニューカッスルに移動するが、現地でパレスチナと同宿となることが判明した。使用するフロアは違うが、エレベーターなどでイレブンが相手と鉢合わせする可能性は高く、ストレスとなることは必至。大会を主催するアジア連盟から割り当てられたホテルで、関係者は「変更を要求したが、受け入れてもらえなかった」と嘆いた。

 さらにイラクとの1次リーグ第2戦(16日)に向けて13~17日に滞在するブリスベンのホテルでは中国、ウズベキスタン、イラク、オーストラリア、韓国の最大5カ国と同宿となる。宴会場の数が限られているため、希望時間に食事会場を確保することも容易ではない状況だ。チーム専属の西シェフが使用するキッチンを押さえるなどスタッフは対応に追われている。決勝トーナメント進出後の宿舎は現時点で決まっておらず、より厳しい環境になる可能性もある。

 マレーシアなど4カ国が共催した07年アジア杯では、日本は3位決定戦の会場インドネシア・パレンバンで部屋数が足りず、選手は急きょ2人部屋となり、オシム監督の宿泊予定だったスイートルームでスタッフ11人が雑魚寝した過去もある。アジアで勝つためにはホテルや練習会場など、環境面の問題を乗り越えることが不可欠だ。

 6月に始まるW杯予選でも過酷なアウェーでの戦いを強いられる可能性があるだけに、長距離移動で転戦する今大会は絶好のシミュレーション。連覇に向けて、イレブンは多少のことでは動じないタフさが求められる。

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