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退団意識?フォルラン 母国取材に衝撃発言「日本人は特殊で冷たい」

[ 2014年12月5日 08:20 ]

今季限りで退団する可能性が出てきたC大阪のFWフォルラン

 C大阪の元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(35)が、今季限りで退団する可能性が出てきた。来夏までの残留が基本線となっていたが、半年間の契約延長オプションを自ら放棄し他クラブへの移籍を視野に入れていることが判明。3日に行われた地元テレビ局の取材ではチームを痛烈に批判し、退団の可能性も示した。関係者によれば、C大阪側も不振が続く助っ人の移籍先を探っているという。

 鳴り物入りでJリーグにやってきたフォルランが、わずか1年で日本を離れる可能性が出てきた。当初は来夏までの半年間の契約延長オプションを行使し、C大阪残留が基本線だったが、その権利を放棄し他クラブへの移籍を視野に入れていることを明かした。

 3日に母国ウルグアイのTV「エル・オブセルバドル」のインタビューに応じ「(他クラブからの)オファーを検討してもいい。ファンに望まれるところにいたい」と発言。現在はベンチにすら入れない状況とあって、母国の名門ペニャロールなど新天地への移籍を模索していることを打ち明けた。

 フォルランはスカイプ(インターネット電話)を使って約45分間のテレビ出演。C大阪のJ2降格に触れ「降格してしまったというのに何人かの選手が笑っていた。彼らは勝敗へのプレッシャーがない」とチーム批判を展開。さらに「日本人は特殊であって冷たい。2カ月間も、自分は誰とも話さなかった。“早く家に帰りたい”と思うこともあった」と孤立していたことも明かした。

 衝撃発言をインターネットを通じて知った宮本強化本部長は「把握できていない。本人や代理人に話を聞いてみないと」と話すにとどめた。だが、公然と批判を展開したことで、今後、処分が下される可能性がある。また、関係者によればC大阪側もフォルランの移籍先を探している。現時点でクラブに正式オファーは届いていないが、担当者が南米に渡って調査するなど準備を進めており、年内にはフォルラン側の代理人も来日する。

 フォルランはこの日、足の張りを訴え室内での完全別メニューで調整。チームメートの練習中に早々と家路に就いた。モチベーションは著しく低下しており、6日の最終節・大宮戦(NACK)もメンバー外になることが濃厚となった。

 ≪26戦出場し7得点≫推定年俸6億円でC大阪に完全移籍で加入したフォルランは、3月18日のACL1次リーグ・ブリラム戦で移籍後初ゴールを挙げた。リーグ戦は今季ここまで26試合出場7得点。4月のG大阪戦や神戸戦では2得点ずつ挙げるなど活躍もあったが、W杯中断明けからは不振続き。左太腿裏痛や左内転筋痛などで離脱することも多く、7月以降はわずか1得点にとどまっている。11月22日の仙台戦では体調が万全ながらメンバー外となり、J2降格が決まった同29日の鹿島戦もスタンド観戦だった。

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2014年12月5日のニュース