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PO決勝を控える千葉に“オシムの言葉”「幸運を祈っている」

[ 2014年12月5日 19:52 ]

千葉にメッセージを送ったオシム氏

 元日本代表監督で、03年から06年途中まで千葉の監督を務めたイビチャ・オシム氏(73)が5日、J1昇格プレーオフ決勝を7日に控える古巣にメッセージを送った。

 日本のサッカーファンや関係者の誰もが懐かしく感じる“オシムの言葉”は、クラブを通じて発表。

 今季のJ2リーグ戦を3位で終え、年間順位の優位性から6位の山形と対戦する決勝では引き分けでも6年ぶりのJ1昇格となるとあって「引き分けでも昇格が決まるのは、ジェフにとって有利であるといえる。山形は勝たねばならず、たとえレアル・マドリードでも、勝たねばならないときに勝つのは簡単ではないからだ。『ねばならない』というときは、ほとんど生きるか死ぬかになる。『死ぬまで戦う』といって勝つことは可能だが、『絶対に勝たねばならない』ときに、勝てるとは限らない」と千葉が優位であることを強調。

 その上で「ジェフにとっても山形にとっても、この試合はいちサッカーの試合以上のものだ。街と地域の命運が、この試合の結果にかかっている。昇格すれば、地域は活気づくだろう。そうした経済的・社会的側面も見逃せない。人々の生活はクラブと結びつき、それが社会の構造を変えることになるかも知れない。サポーターたちも長い間、J1でジェフがプレーする姿を見ていない。彼らもまたずっと待っている。そしてサポーター以外の人々も、その間にジェフがどう変わったのか、どんな風に進歩したのかを、知りたがっていることだろう」とエールを送った。

 そして、「ジェフの幸運を祈っている。関塚監督は、ここまでいい仕事をしていると聞く。彼のことはフロンターレ時代から良く知っているし、サラエボでも話をした。彼のもとで万全の準備を整え、ポジティブなサプライズをチームが起こすことを。そして試合の後で、皆さんと心ゆくまでチームの進歩を語り合えることを、心から願っている」とシーズン途中から指揮を執る関塚隆監督(54)への思いも含めて6年ぶりのJ1復帰を熱望していた。

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2014年12月5日のニュース