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遠藤決意“ガンバをビッグクラブに”伝説3冠へJ制覇に集中

[ 2014年12月4日 05:30 ]

ミニゲームでパスを出す遠藤(右)

 リーグ制覇での2冠、そして“真の3冠”を取ってNo.1クラブになる。05年以来9年ぶりの優勝に王手をかけているG大阪は3日、最終節の徳島戦(6日、鳴門大塚)に向けて吹田市内で調整した。主将のMF遠藤は、ビッグクラブの証でもあるタイトル数をどん欲に増やすことを宣言。3冠奪取への挑戦権を得るためにも、徳島を破っての2冠目獲得を誓った。

 クールな司令塔が、タイトルへの思いを口にした。「今はリーグ戦に集中するだけ。ナビスコ杯も優勝できたし、ああいう嬉しさをまた、みんなで味わいたい」。前を見据えた鋭い視線。そのさらに先には、愛着あるクラブを大きくしたいという信念があった。3冠達成も現実味を帯びる状況で「ビッグクラブになるためにはタイトルの数は重要だし、多ければ多いほどいい。来季はACLにも行けますし、アジアの中でも名の知れたクラブになっていければいい」と力を込めた。

 目標とする同一年度の3冠は00年に鹿島が唯一記録しているものの、当時は2ステージ制。第2ステージを制した鹿島は第1ステージ覇者の横浜をチャンピオンシップで下し、リーグ王者を獲得した。それでも年間通算の勝ち点は55。58の柏を下回った。

 年間最多勝ち点での3冠となれば“史上初”の快挙。来季から2ステージ制に戻ることが決まっている中で、遠藤は「1年間を通して、一番勝ち点を稼いだチームになりたい。ここでチャンピオンを取りたい」と1ステージ制ラストを飾るVを約束した。

 12年に味わった降格の悪夢にも、完全に別れを告げる。J2の昨季、本来いるべきJ1という場所で優勝争いができるチームだと信じながら、プレーを続けてきた。それだけに「全員の思いが正しかったことを、次の試合で証明したい。優勝して、あの悔しさを忘れられるように、そして、ガンバは強いと認めてもらえるようにしたい」と常勝軍団復活も宣言した。

 ガンバの全タイトルを知る背番号7。まずはリーグ制覇に導き、クラブの歴史に新たな1ページを加える。

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