×

香川、状態“最悪”でもアシスト CL3連勝に貢献

[ 2014年10月24日 05:30 ]

ガラタサライ戦で攻め込むドルトムントの香川(右)

 欧州CL1次リーグは22日に8試合を行い、D組のドルトムントはガラタサライ(トルコ)相手にアウェーで4―0で快勝し、3連勝で首位を守った。日本代表MF香川真司(25)はトップ下で先発。後半37分に左足をつって退いたものの、前半41分にはロイスの得点をアシストした。B組ではレアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(29)がリバプール戦でCL通算70得点を記録して3―0の勝利に貢献。元レアルのFWラウルが持つ歴代最多71得点にあと1点と迫った。

 香川が勝負を決める3点目をアシストした。前半41分、ペナルティーエリア外でボールを受けると右サイドにいたロイスへ、落ち着いてパス。次の瞬間、ロイスは、目の覚めるような豪快なミドル弾を決めた。試合後の香川は「あんなんでアシストという記事は書かないでくださいね(笑い)。あれは彼の個人の力ですから」。会心の勝利におどけてみせた。

 コンディションは最悪だった。「きょうに関しては本当に死にそうな感じくらい重かった。フィーリングとしても最悪の状況」と振り返った。事実、後半37分には左足をつり、途中交代を余儀なくされた。リーグ戦から中3日、トルコへの移動などさまざまな要因が考えられる。確かに本調子には程遠かったが、最低限の役割を果たし、アシストを記録した。

 欧州CLでは好調なドルトムントもリーグ戦は14位と低迷。巻き返しへサポート態勢も整った。18日のケルンとのリーグ戦に敗れた後、クロップ監督は香川が10~12年に在籍した当時、通訳を務めていた山守順平氏を呼び、今回の遠征から帯同させた。ドイツ語も上達している香川だが、これで指揮官とも綿密なコミュニケーションが可能となった。

 ドルトムントが欧州CLで開幕3連勝を飾るのは2度目。前回は96~97年で優勝を飾っている。香川も悲願の欧州CL制覇には何が必要か理解している。「自分の思考をゴールにもっともっと向けていく必要がある。そこは執着しなきゃ。圭佑君みたいに、もっと結果を残していかないと。そこは刺激を受ける」。ACミランで今季7戦6得点と覚醒を続ける本田の存在もまた、香川の活力になっている。

続きを表示

2014年10月24日のニュース