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“決勝女”だ!岩清水 前回大会の再現弾でなでしこ連覇決める

[ 2014年10月1日 05:30 ]

全員で円陣を組み、手締めをして練習を終えた岩清水(右から3人目)らなでしこイレブン

 アジア大会連覇を目指すなでしこジャパンは1日、決勝を北朝鮮と戦う。3大会連続で同一カードとなった“宿敵”を相手に、10年広州大会で決勝ゴールを決めたDF岩清水梓(27=日テレ)が、再現を狙う。5月のアジア杯でも決勝のオーストラリア戦で決勝弾を決めており“アジア3連覇”をたぐり寄せる女王弾を決める。

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 おいしいところを狙ってます。コンディション調整を重視した約1時間半の軽めの練習を終えた岩清水は、静かに闘志を燃やした。「セットプレーは(宮間が)いいボールをくれる。日本のストロングポイント。そこに絡みたいし、勝利に貢献したい」。連覇へのゴールを決め、視線を独り占めするつもりだ。

 実績がある。4年前の決勝でも0―0の後半28分に宮間の右CKにニアサイドに詰め、頭で決勝ゴールを決めた。5月に行われた、アジア杯決勝のオーストラリア戦でも0―0の前半28分に宮間の左CKを受けた宇津木のクロスを頭で劇弾。「マークを抑えようとしたら、フリーになった。デジャブでした。アジアでは縁があるので狙いたい」。今回も再現し、3大会連続の“女王弾”を決める。

 もちろん本職は守備。北朝鮮の映像もミーティングで確認しており「ロングボール主体のシンプルなサッカー。ラインコントロールしてオフサイドを取りたい」と対策を明かす。チームは今大会5試合連続無失点。国際Aマッチでも史上最長タイの7試合連続無失点中。宮間不在の試合は主将マークを巻く、守備陣の柱は記録の継続も狙う。

 一抹の不安はある。今大会ここまで、初戦の中国を除いて“格下”との試合が続いた。いきなり相手の力は上がるため「レベルの違いに戸惑わないように」と気を引き締める。11年W杯ドイツ大会優勝。12年ロンドン五輪準優勝と世界を知るなでしこが、アジアレベルでつまずくわけにはいかない。キッチリと相手を封じ、最後は岩清水がヒロインになるつもりだ。

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