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なでしこ連覇ならず…守備崩壊で北朝鮮に1―3完敗

[ 2014年10月1日 22:03 ]

<日本―北朝鮮>後半、北朝鮮に2点目を奪われガックリと肩を落とすGK海堀(右端)

仁川アジア大会決勝 日本1―3北朝鮮

(10月1日 韓国・文鶴)
 アジア大会女子サッカー決勝で2連覇を狙った日本は、2大会ぶりの優勝を目指す北朝鮮と対戦。ここまで5戦27得点無失点と勝ち上がってきた日本だったが、前半12分にセットプレーから今大会初失点を喫すると後半にもゴール奪われ2失点。主将のMF宮間が1点を返すも終盤にカウンターから再び失点し、1―3で敗れた。

 日本は前半12分、セットプレーから失点。右サイドのFKから中央にクロスを入れられるとDF陣がクリアしきれず、こぼれ球をMFキム・ユンミに決められ先制を許す。DF岩清水はゴール前でブロックに入ったがシュートの勢いを殺せず、これが今大会初失点となった。

 1点を追いかける日本は相手の激しいプレッシャーと足場の悪いピッチ状態から中盤でパスミスを連発。ボールを支配するも思うように繋げない展開が続き前半終了。右サイドからFW高瀬へ得点の可能性を感じさせるクロスが数本あったが、わずかに合わずシュートまでは持ち込めない。前半43分にはセットプレーから唯一の決定機を迎えたがDF岩清水のシュートはクロスバーを直撃、こぼれ球に詰めようとしたがオフサイドのホイッスル。

 後半開始早々に再び失点を許し2点のリードを奪われた日本だったが同11分、左サイドから逆サイドへ大きな展開がMF川澄へと渡ると中央へ低いクロス。このボールにニアへ走り込んだFW高瀬がスルーすると、ファーからフリーで走りこんだMF宮間が合わせ1点を返す。

 同点に向け勢いに乗りたい日本だったが、相手の素早いカウンターから何度もピンチを作れれると同42分にネットを揺らされ万事休す。

 3大会続けて同カードとなった一戦は、北朝鮮が10年広州大会の“リベンジ”に成功し2大会ぶりの優勝を果たし金メダルを獲得。日本は運動量抱負な相手に最後まで苦しめられ、ここまで堅固だった守備も崩壊。銀メダル獲得に終わり、連覇達成はならなかった。

 ▼宮間あやの話 金メダルを取りにいったので、残念だし情けない。相手はカウンターの質が高かった。チームとしての守備力をもう少し上げないといけないと感じた。

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