×

北朝鮮 友好ムードで初陣快勝、「美女軍団」は登場せず

[ 2014年9月15日 20:46 ]

 韓国・仁川でのアジア大会に参加している北朝鮮選手団の先陣を切ってサッカー男子が15日、1次リーグF組初戦で中国と対戦し、3―0で快勝した。2002年釜山大会などで話題になった「美女軍団」と呼ばれる女性応援団は北朝鮮側が派遣を見送り、地元住民ら中心の約200人の応援団が「ウリヌン・ハナダ(われわれは一つ)」「イギョラ(勝て)」と声援する友好的な雰囲気となった。

 朝鮮戦争の仁川上陸作戦の記念行事に北朝鮮側が強く反発し、大会への影響が懸念されたが、試合は滞りなく行われた。

 他の試合と同様に、試合前には両国の国旗が入場し、北朝鮮、中国の順に国歌が演奏された。

 試合では北朝鮮がスピードと球際の力強さで中国を圧倒した。前半立ち上がりの先制点の場面では、赤いユニホームの選手が応援団の前に集まり、喜びを分かち合った。J1徳島に所属する在日のMF李栄直選手もフル出場し、強烈なミドルシュートを放つなど存在感を示した。

 終盤には観客席で、白地に青で朝鮮半島を描いた「統一旗」も振られた。北朝鮮のユン・ジョンス監督は試合後の記者会見で「ベストを尽くすことができた。応援に感謝している」と穏やかな表情で語った。(共同)

続きを表示

2014年9月15日のニュース