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麻也“鬼気”フル出場!初プレミア開幕戦先発、定位置譲らん

[ 2014年8月18日 05:30 ]

リバプール戦に先発出場したサウサンプトンの吉田

プレミアリーグ第1節 サウサンプトン1―2リバプール

(8月17日)
 サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也(25)は17日、敵地で行われたリバプールとの開幕戦に先発出場した。チームは1―2で敗れたが、吉田はフル出場で随所に好プレーを見せた。昨季は出番を失って出場わずか8試合にとどまり、W杯ブラジル大会では1次リーグ敗退と屈辱にまみれたが、巻き返しを期すシーズンが始まった。

 鬼気迫る表情で立ちはだかった。吉田は前半14分、ペナルティーエリアのわずか外でイングランド代表FWスターリッジと対峙(たいじ)。切り返しについていけなかったが、左足を残して相手をブロックした。反則すれすれの“ファインプレー”でピンチをしのぐと、同ロスタイムにはコウチーニョのドリブルに対応。相手の左へのステップに体を倒しながら、右足を投げ出してストップした。

 VVVフェンロから加入した12~13年シーズンはレギュラーとして32試合に出場。しかし、昨季は控えに甘んじ、わずか8試合の出場にとどまった。3月の練習中に左膝を負傷。ケガ明けで臨んだW杯ブラジル大会は3戦6失点で1次リーグ敗退と屈辱を味わった。「プレミアリーグで場数を増やすことが成長の鍵を握る」と意気込んで臨んだ今季。「開幕から出られるように」と練習試合などでアピールを重ねて自身3季ぶり、世界最高峰のプレミアリーグでは初の開幕スタメンを勝ち取った。

 それでも昨季2位の強豪リバプールに屈した。昨季コンビを組んだこともあるDFロブレンら主力3人を引き抜かれた因縁の相手。吉田は1―1の後半28分、敵陣まで駆け上がり相手のパスをカットするなど積極的な守備で粘りを見せたが、34分に失点して力尽きた。

 ただ、巻き返しの一歩を踏んだのは確かだ。チームはルーマニア代表DFガルドスを獲得するなど競争は激しさを増すが、アギーレジャパンに入って4年後のW杯ロシア大会に出場するために、定位置を死守し続ける。

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2014年8月18日のニュース