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カズ 左脚痛乗り越え最年長出場記録更新!不屈47歳5カ月22日

[ 2014年8月18日 05:30 ]

後半途中出場の横浜FC・三浦

J2第27節 横浜FC4―2讃岐

(8月17日 ニッパ球)
 J2横浜FCの元日本代表FW三浦知良(47)が17日、ホームの讃岐戦で後半43分から今季初出場を果たし、自身のJリーグ最年長出場記録(46歳8カ月29日)を47歳5カ月22日に大幅に更新した。今季はシーズン前の2月に左脚付け根を痛めた影響で約半年間、戦線を離脱していた。チームは4―2の快勝で10戦負けなしとなった。
【試合結果】

 カズが帰ってきた。出場前から場内にカズコールが湧き起こる異様な雰囲気の中、後半43分、ピッチに投入された。早速、左サイドで小池と華麗なワンツーを決める。昨年11月24日の水戸戦以来の公式戦にもブランクは感じさせない。ロスタイムを含めても出場時間は約5分、ボールタッチは2回だけ。それが復活への第一歩となった。

 Jリーグ最年長出場記録を47歳5カ月22日に更新。その鉄人ぶりに周囲は驚くが、カズ自身は出場しただけで更新される記録には「5分間で記録と言われても…。試合に出られたのは前進だけど、その件は全く意識がない」と興味がない。先発し、勝利に貢献した実感を感じて初めて価値があるという。記録の感慨にふけるのはお預けだ。

 むろん、ピッチへのこだわりは年々高まる一方だ。11日には日本代表のアギーレ新監督の就任会見に食い入り「日本にいる全選手に代表のドアを開けている」の言葉を耳に留めた。「僕もその(候補の)1人、まずは毎日全力でやることが条件になると思う」とアピールを忘れなかった。

 日本協会の霜田正浩技術委員からは日本代表のアドバイザー役への就任要請も受けた。「報道後は“おめでとう”ってメールが届く(笑い)。いつでも力になりたいと思っているよ」とカズ。半年間の左脚付け根痛を乗り越えた。何事も可能性がある限り、諦めない。不屈のカズ魂は健在だった。 

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