カカウ、上々試運転　練習試合で決定機外すも５０分間躍動

炎天下で初実戦をこなしさすがに疲れた表情を見せるＣ大阪のカカウ

　Ｃ大阪の新助っ人が上々の試運転だ。ＦＷカカウ（３３）が１７日、大阪市此花区で行われたＣ大阪Ｕ―１８との練習試合（２５分×２本）にフル出場。前半１９分には左足ボレーをバー上に外し、後半２６分にはＧＫとの１対１でもシュートをポストに当てるなど決定機で不発に終わったものの、午後１時キックオフの酷暑の中で５０分間走りきった。

　初実戦ながら要所で元ドイツ代表の実力をのぞかせた。ＦＷ杉本と２トップ気味でプレーすると、中盤に下がってポストプレーをこなすとともに、ブラジル出身らしい巧みな足技でチャンスメーク役をこなした。１４日に来日したばかり。加えて想定以上の暑さと湿気に悩まされながらもキレのある動きを見せた助っ人は「自分にとっていいテストができた。近いうちにトップコンディションに近づくと思うよ」と満面の笑みを浮かべた。

　照準は次節のアウェー広島戦（２３日）だ。前日１６日には休日の予定を変更して日本での初トレーニングを敢行するなど急ピッチで調整中。「昨日よりも状態は上がった。この場所にいられてうれしいという気持ちが大事だ」とあふれる意欲をのぞかせた。

　シュツットガルトで岡崎（マインツ）らから教わった日本語のあいさつでチームメートと交流をはかるなど、その人柄もチームにとってプラスとなるはず。降格圏に沈むチームの救世主となる可能性は十分だ。