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香川 プレシーズンから全開で!定位置獲りへ「強い意欲でいっぱい」

[ 2014年7月18日 05:30 ]

ファンが見守る中、引き締まった表情でロンドンへ出発する香川

 マンチェスターUの日本代表MF香川真司(25)が17日、クラブに合流するため羽田空港発の航空機で渡英した。W杯ブラジル大会でオランダを3位に導いたルイス・ファンハール新監督(62)の下で新たな競争が始まるが、プレシーズンマッチ初戦のMLSロサンゼルス戦(24日、ロサンゼルス)からの出場に意欲。今夏の放出も噂される中、最初からエンジン全開で首脳陣の信頼を勝ち取る。

 置かれている立場を自覚しているかのような引き締まった表情だった。出発前に取材に応じた香川は「(帰国後)忙しかったけど1週間から10日間くらいはやっている」と既に自主トレを開始していることを明かした。そして「監督次第だけど、いつでも試合に出られる準備はしている」ときっぱり。合流直後からファンハール新監督に積極アピールする覚悟だ。

 チームは24日にロサンゼルスと練習試合を行い、その後、米国で開催されるギネス杯に出場。ローマ、インテル・ミラノ、Rマドリードなど強豪クラブと対戦する。ここが香川にとって正念場となる。15日付の英紙ガーディアン(電子版)は「ファンハールは微妙な立場の選手を早急に評価する」と香川ら、準レギュラー組を評価し、それぞれの去就判断を下すと報道。新指揮官の目に留まらなければ、放出の可能性も出てくる。だからこそ「結果をつかみ取るのは自分次第。それ(レギュラー)を獲るんだという強い意欲で今はいっぱい」と力を込め、ロサンゼルス戦からの出場も視野に入れている。

 初出場だった今回のW杯は1勝もできず、自身は無得点に終わった。「人生で一番悔しかった。もっとサッカーと向き合って、サッカーに情熱を注いでチャレンジしたい」と悔しさがやる気の源になっている。同時に優勝したドイツからは刺激をもらった。「彼らも長い年月をかけてスタイルをつくり上げた。僕らもやり続けていくしかない。海外のより厳しい環境で厳しい戦いに勝って、一人一人が成長していくしかない」と継続の重要性を訴えた。

 昨季のシーズン前は、コンフェデ杯出場を考慮されキャンプ序盤からの参加を免除された。だが、結果的に出遅れることになり、初のシーズン無得点に終わった。同じ轍(てつ)は踏まない。屈辱と刺激を糧に、最初から飛ばしていく。

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