×

本田 ブーイング浴びる本拠でベンチ「監督に守られた」 

[ 2014年5月20日 05:30 ]

出場機会のなかった今季最終戦後に、チームメートをねぎらうACミランの本田(右端)
Photo By スポニチ

セリエA インテル・ミラノ1―2キエボ

(5月18日)
 【本田圭佑と一問一答 2】

 ――シードルフ監督は「慣れるために時間がかかる」と言っていた。一番苦労した点は?

 「(イタリアは)良く言えば戦術的。DFもタフだし、簡単にはやらせない守備組織がどのチームもある。悪く言うべきか分からないが、セリエの特徴としては(ボールを)出したら動かない。“俺は守備するから、おまえ行けよ”みたいな。慣れていない僕が何かを起こすことができなくてつぶされた4カ月。“おまえ止まるのかよ”と思っても、そこで僕が何かをできないと僕が責められる。当然、個の部分になるし、その意味で右サイドで前向きにトライできたことはW杯にも生きると思う」

 ――ここまで苦労したシーズンはなかった?

 「そんなことはない。CSKA(モスクワ)でどれだけ僕がベンチに座ったか数えてください。(名古屋)グランパスでどれだけベンチに座ったか。(北京)五輪でどれだけうまくいかなかったか。オランダ(VVVフェンロ)は半年で2部に落ちた。G大阪ではユースに上がれなかったし…。4カ月半、結果出していないのに試合に出してもらって。シードルフには守られた感じがあった。気を利かしてホームでは出さないようにしていたのかな。ブーイングになるんで。逆にアウェーでは出してもらっているサイクルだった。ホームではあえて(ベンチ)、というような感覚だった」

 ――学んだことは?

 「(40秒ほど考えて)忍耐力が大事なんだなとあらためて感じた」

 ――来季は何が必要?

 「この戦術でいくなら個はいる。僕の絵を見ようと思っている選手がいないんで。その場合、僕が歩み寄らないと。僕が出られなくなるだけなんで」

 ――ザッケローニ監督には何と報告するか?

 「報告することはない。監督も調べているやろうし、ピッチ上が全て。僕がエクスキューズする必要もない」

続きを表示

この記事のフォト

2014年5月20日のニュース