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被災地にW杯トロフィー 高校生の依頼で実現 ゴンも訪問

[ 2014年4月12日 11:31 ]

戸羽太岩手県陸前高田市長(右端)、達増拓也岩手県知事(右から3人目)、元サッカー日本代表の中山雅史さん(左端奥)らが出席して披露されたサッカーW杯の優勝トロフィー

 東日本大震災で大きな被害に遭った岩手県陸前高田市の市立高田小で12日、サッカーのワールドカップ(W杯)優勝トロフィーが披露され、集まった被災者らが熱烈な拍手で迎えた。

 6月に開幕するW杯ブラジル大会を前に、トロフィーが世界各国を回るイベントの一環。津波で校舎が全壊した県立高田高の生徒が、イベントを企画するコカ・コーラに「被災地に来てほしい」と頼んで実現した。

 壇上で黒いベールが取られ、金色に輝くトロフィーが現れると、市内の保育園に通う伊勢絢人君(6)は「光ってかっこいい」とはしゃいでいた。

 参加した元サッカー日本代表の中山雅史さんは「生徒が行動して(実現に)こぎ着けた。(トロフィーの)パワーを感じ、笑顔になってほしい」とあいさつした。

 被災地でのイベント実現に携わった高田高3年菅野樹希さん(17)は「震災直後は学校に行けなかったことを考えると、世界に一つのものが陸前高田に来たのは奇跡。世界とのつながりを感じ、みんな元気になってほしい」と話した。

 トロフィーは昨年9月にブラジルを出発し、今月10日に東京の羽田空港に到着した。日本は89番目の訪問地。

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