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中田氏 現役引退を最初に伝えたのはジーコ氏「人間として信用」

[ 2014年1月18日 17:35 ]

2006年、W杯合宿で言葉をかけあうジーコ監督(左)と中田氏

 元サッカー日本代表の中田英寿氏(36)が現役引退を最初に伝えたのは元日本代表監督のジーコ氏(60)だったことが18日放送のTBS「炎の体育会TV特別版 中田英寿×ジーコ」(後4・15)の対談で明らかにされた。

 中田氏が現役引退を表明したのは2006年ドイツW杯後の7月3日。自身の公式サイトで、電撃的に発表した。しかし、同大会1次リーグ最終戦・ブラジル戦(6月22日、1―4)の前に、当時の指揮官にラストマッチの意思を伝えていた。

 ブラジルサッカー界の聖地・マラカナンスタジアム(リオデジャネイロ)で行われた今回の収録。ブラジル代表、日本代表などについて語り合った後、ジーコ氏が切り出した。

 ジーコ氏「ずっと気になっていたことがあって。2006年のワールドカップ、ブラジル戦の前のロッカールームで、私に『これが現役最後の試合だ』と言ったよね。その時、なんで私に一番に言うのかと思ったし、なんで若いのに(当時29歳)やめるんだって思ったんだ」

 中田氏「僕がやめるってのを伝えたのはジーコが初めての人で。当然、僕らの関係は選手と監督だったけれど、それ以上に人間として、人生の先輩として、この人にだけは伝えておかなきゃいけないなーというのが、あの瞬間に感じて。なんでだろうね、自分でもよく分からないけど、ジーコにだけは言っておかなきゃと思ったんだよなー。でも、それだけ何よりも人間として信用していたってことじゃないですかね」

 ジーコ氏は“愛弟子”の思いに「アリガトウ」と日本語で答えた。中田氏の現役引退、ジーコ氏の日本代表退任から8年。対談を終えた師弟は「友情を築けて、うれしいよ」(ジーコ氏)「人生の親友と言ってもいいような人ができて、すごくうれしい」(中田氏)と抱き合っていた。

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2014年1月18日のニュース