清水　甲府キラー大前“富士山ダービー”３戦連発だ！

２８日の甲府戦に向けて調整する清水ＦＷ大前

　“富士山ダービー”３戦連発だ！清水は２８日、ホームで甲府と対戦。ＦＷ大前元紀（２３）が１１年７月、同１０月の対戦に続くゴールを決め、甲府キラーぶりを見せつける。

　エースが今年も“お得意さま”に一泡吹かせる。大前は１１年７月、同１０月の富士山ダービーでともに１得点ずつマーク。自身２年ぶりの甲府戦となる今回は、３戦連発の期待がかかる。約１時間半の非公開練習を終えた後、報道陣から“好データ”を聞かされたエースは、迷いなく言い切った。

　「（甲府戦で）点が取れているのはいいこと。（今回も得点を）狙っていきたいと思います」

　甲府戦には相性の良さに加え、大きな発奮材料もある。０５～１０年まで清水に在籍し、横浜を経て今季甲府に移籍した元同僚・ＤＦ青山直晃（２７）の存在だ。別々のチームとなってから２年半、それぞれ紆余（うよ）曲折を経て、巡ってきた対戦の機会。「青ちゃん（青山）とは、３年間（０８～１０年）一緒にやっていたので楽しみ」。期待感があるからこそ、ゴールで成長を示したいという思いが強い。

　０６年の初対戦以来、甲府にはリーグ戦で通算６勝１分け。チームとしても相性の良さが際立つが「最近先制点を取れていない試合が多いから（先に）、失点しないことが大事」と大前の心に隙はない。本職の攻撃では「回すところでは回し、崩すところでは崩す。シンプルにプレーして、攻め急がないようにしたい」。６月の世界遺産登録後、初となる富士山ダービー。自らのゴールで不敗記録を「８」に伸ばす。