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俊輔 横浜“No.1弾”だ!リーグ初の2桁得点狙う

[ 2013年9月28日 06:00 ]

笑顔でシュート練習に汗を流す横浜MF中村

 J1は28日、各地で9試合を行い、首位・横浜はアウェーで仙台と対戦する。主力2人を欠く攻撃陣にあって期待を一身に背負うのがMF中村俊輔(35)だ。横浜での公式戦通算得点は68で、クラブ記録にあと1と迫っている。自己最多のリーグ2桁得点にも王手をかけており、エースが記録ずくめのゴールでチームを9年ぶりの優勝にまた一歩前進させる。

 中村のシュート練習はいつも以上に熱を帯びていた。27日の前日練習。全体練習後にFKの感触をチェックし終えると、角度を変えながらミドルシュートをGK飯倉相手に何本も打ち込んだ。「ここからは毎日が決勝戦のような気持ちで戦う」。自覚十分のエースは、絶対に負けられないという強い気持ちを短い言葉に集約させた。

 仙台戦は日本代表FW斎藤が累積警告で出場停止。さらに、ここまで16得点を挙げるエースFWマルキーニョスが股関節痛を訴え、この日、正式に欠場が決まった。今季リーグ戦で攻撃陣の主力2人を同時に欠くのは初めて。中村にかかる期待はこれまで以上に大きくなる。中村はミドルシュートの練習後、マルキーニョスを欠くことでキッカーを務める予定のPK練習も行い、決戦に備えた。

 偉大な記録達成にも期待が懸かる。21日の清水戦で決めた今季リーグ戦9点目となった決勝弾で、天皇杯、ナビスコ杯を含めた横浜での公式戦通算得点は68となった。歴代トップは、元日本代表FW城彰二氏(本紙評論家)の持つ69ゴール。中村が仙台戦で2戦連発を決めれば、海外を含め自身初の2桁得点を達成するほか、マリノスのトップスコアラーに上り詰める。直接FK弾なら通算17本目で、J1単独最多記録の達成だ。

 中村がゴールを決めた試合は今季、8試合で7勝1分けと不敗。その状況で、ここ2年、アウェーで勝ち星のない仙台戦を迎える。「毎試合が大一番」と中村。記録ずくめのゴールでチームを勝利に導いたとき、9年ぶりの歓喜はさらに現実味を帯びてくる。

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