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レアルVSバルサ 欧州制覇のカギ握る“黄金コンビ”はどっち?

[ 2013年9月17日 06:00 ]

レアル・マドリードに加入したベイル(左)はC・ロナウドとのホットラインが期待される

 17日(日本時間18日)にいよいよ開幕する欧州チャンピオンズリーグ(CL)では“新戦力”に注目。史上最高額の移籍金1億ユーロ(約132億円)でレアル・マドリードに加入したウェールズ代表MFギャレス・ベイル(24)と、クラブ史上最高となる移籍金5700万ユーロ(約75億円)でバルセロナに移籍したブラジル代表FWネイマール(21)をクローズアップした。

 “132億円男”が白い巨人で欧州CLデビューする時が近づいてきた。2日の入団会見でベイルはRマドリードに移籍した理由を「CLでプレーできるのは大きかった」と説明。さらに「来る前から“デシマ”(スペイン語で10度目の意味)はクラブ悲願の10度目のCL優勝であることは知っていた」と02年以来遠ざかっている欧州制覇に貢献することを誓った。

 大きな注目点は、09年に移籍金8000万ポンド(当時約129億円)で加入したエースのC・ロナウドと共存できるかどうかだ。移籍金で歴代1、2位の“260億円コンビ”について、アンチェロッティ監督はC・ロナウドを1トップで使わないと明言した上で「両者の特長を最大限に引き出せるシステムを構築していく」と説明し、14日のビジャレアル戦は初出場のベイルを右MF、C・ロナウドを左MFに起用した。利き足の違いはあるが、ともにスピードとパワー、そして強烈なFKが特長。両者の突破力と得点力を両サイドで生かす考えのようだ。

 ベイルはデビューゴールを挙げたが、地元アス紙が「ベイルは孤立していた」と評すなどピッチでの関係構築はこれからだ。またマルカ紙は「高額移籍金の重圧に加え、ファンの期待も大きい。精神面で注意を払うべき」と銀河系軍団で成功するためにはメンタルの強さが必要と報じている。

 一方、連係という意味では熟成が一歩進んでいるのが、バルセロナのブラジル代表FWネイマールとアルゼンチン代表FWメッシの“南米エースコンビ”だ。「CLは特別な大会。早くプレーしたい」と意気込むネイマールはすでに左FWでレギュラーを獲得。リーグ戦でまだ得点はないが、バルサが誇るパスワークに高いテクニックで順応し、最近2試合連続でメッシの得点をアシストしている。

 アス紙は「ベイル―C・ロナウドVSネイマール―メッシ」という見出しで「ベイルのレアルはスピードとパワーが特長。ネイマールのバルサはポゼッションとパスの美しさ。それぞれ自分に合うクラブに加わった」と報道。好対照な新コンビの出来が、欧州制覇への行方を左右するといっても過言ではなさそうだ。

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2013年9月17日のニュース