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J2横浜FCカズ イチローと祝福メール交換

[ 2013年8月24日 06:00 ]

イチローの偉業を自分のことのように喜ぶカズ

J2第31節 横浜FC―G大阪

(8月25日 ニッパ球)
 キングカズがイチローから勇気と刺激をもらった!J2横浜FCの三浦知良(46)が23日、日米通算4000安打の偉業を達成したヤンキースのイチロー外野手(39)と祝福のメール交換をしたことを明かした。J1、J2通算500試合出場を達成し、常にJリーグ最年長出場記録を更新し続けるカズにとって、これ以上ない力水だ。カズは25日の次戦で、首位を独走するG大阪との大一番に臨む。

 その瞬間、カズの体内に電流が駆け巡った。海の向こうでイチローが日米通算4000安打を放った。長崎に遠征中だったカズは空港内のテレビで偉業達成を知ったという。「うれしいね。日本を代表して引っ張っている。サッカーとは違って数字との闘いは大変だと思う。また野球を見るのが楽しみになったね」。自分のことのように実感を込めた。

 早速、祝福メールを送信したという。以前から親交のある2人だが、対面したのは3年前、帰国中のイチローと都内で遭遇したのが最後。それでも交流は続き、昨年7月にイチローがマリナーズからヤンキースに電撃移籍した際など、節目ごとにメールを送ってきた。今回もカズは「忙しいだろうに、すぐに返信もくれた」と笑う。最高のエール交換になったはずだ。

 競技は違えど、2人には共通点が多い。突出した実績、ストイックな自己管理や準備。近年では「年齢の壁」という周囲の固定概念とも闘い、その常識を覆し続けている。カズは「僕のはそんな立派なもんじゃない」と謙遜する。だが、イチローと同様、関節の可動域を広げ、疲労軽減にも効果的と言われる、初動負荷のトレーニング機器を使った肉体管理を欠かさずに続けている。

 次戦は首位を独走するG大阪との大一番。11日の札幌戦で史上6人目、海外移籍の経験者では史上初のJ1、J2通算500試合出場を達成しており、501試合目のピッチに立つ。「どことやるにも強気にやりたいね」。22日(日本時間23日)にはイチローが4001本目の安打を放った。偉大なる盟友から勇気と刺激をもらい、カズの挑戦も新たな領域に突入する。

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2013年8月24日のニュース