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清水快勝!新外国人ラドンチッチが初ホームで名刺代わり2発

[ 2013年8月11日 06:00 ]

<清水・湘南>前半8分、先制ゴールを決めたラドンチッチ(左から2人目)は吉田に駆け寄る

J1第20節 清水3-1湘南

(8月10日 アイスタ)
 清水はホームで湘南に3―1で勝ち、4試合ぶりの白星を挙げた。新外国人のFWラドンチッチ(30)が2得点と活躍し、最高のアイスタデビューを飾った。

 アイスタに地鳴りのような大歓声が響いた。前半8分、右サイドのFW高木俊幸(22)が中央へ絶妙のクロス。ゴール前で待ち構えていたラドンチッチは迷わず跳び込み、左足でスライディングシュート。先制ゴールを突き刺すと、大きく両手を広げて駆け出し喜びを爆発させた。ベンチ前では仲間と一緒に、3日に長女が誕生したばかりのDF吉田豊(23)を祝福するゆりかごダンスも踊った。

 勢いは止まらない。同36分には、DF李記帝(イキジェ=22)の左クロスを頭で合わせて貴重な追加点。甲府時代を通じてJリーグで自身初のマルチゴールをマークし、興奮のあまりユニホームを脱いでサポーターに向かって掲げた。試合後は「(2得点は)うれしい。きょうの得点は皆さまのためのもの」とスタンドの声援に感謝した。

 中国・天津泰達に新天地を求めたバレーの後釜として、韓国Kリーグ・水原から移籍。チーム合流3日目で新潟戦にいきなりスタメン出場し、甲府時代の07年9月2日以来となるゴールを決めた。しかし、清水での“名刺代わり弾”は勝利に結びつかず、チームは1―3で敗戦。試合後は「チームを助けることができなかった。清水から応援に来てくれたサポーターに申し訳ない」と悔やんだ。だがその悔しさは、この日の2発で全て吹き飛んだ。

 甲府時代、自身が出場した試合は9戦2分け7敗。今回が初めて味わう日本での勝利の味だった。チームも待望の後半戦初勝利。頼もしい新助っ人はオレンジサポーターの前で「この勝利が第一歩となるように頑張る」と、高らかに宣言した。

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2013年8月11日のニュース