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横浜“曲芸”2発快勝!俊輔 12年ぶりのヘッド弾

[ 2013年8月11日 06:00 ]

<横浜・鳥栖>後半、横浜・マルキーニョスはオーバーヘッドでゴールを決める

J1第20節 横浜2-1鳥栖

(8月10日 ニッパ球)
 横浜がエース2人の“曲芸”で鳥栖を撃破し、首位に勝ち点1差の2位をキープした。まずは司令塔のMF中村だ。0―0の前半23分、中町の右クロスに反応。ニアに走り込み、ゴールを背に最後は後頭部で流し込んだ。狙いは「本当は胸で合わせようと思った」と言うが、瞬時のひらめきで、Jでは01年9月22日広島戦以来、12年ぶりとなる4度目のヘディング弾。チームを勢いづけた。

 実は万全の状態ではなかった。7月に軸足となる右足首の内側の腱を肉離れ。キックを蹴るときにはしばらく強く踏み込めず、強い弾道のボールを蹴れなかった。だましだましでプレーを続け、今は「良くなった」と状態も上向きだが、「時々痛くなる」とまだ完治はしていない。そんな中、華麗なテクニシャンの頭での一撃。決めた瞬間は驚きの表情で両手でガッツポースを見せた。

 一度は同点とされたが、今度は頼れるストライカーがスーパーゴールを見せた。後半31分、11日に40歳の誕生日を迎えるドゥトラの左足クロスを途中出場の藤田が頭で折り返し、そのボールをマルキーニョスが芸術的な右足オーバーヘッドで叩き込んだ。6試合連続ゴールで試合を決めた。

 守備陣も中沢、栗原を中心に日本代表に選出されたFW豊田をシャットアウト。総力戦を制した中村は「暑かったけど、勝てて良かった」とホッとした表情でスタジアムを後にした。

 ≪俊輔 12年ぶりヘッド弾≫横浜MF中村が前半23分にヘディングシュートで先制弾。J1通算53得点目だが、ヘッドで決めたのは欧州移籍前の01年9月22日の広島戦以来、12年ぶりのこと。

 ≪マルキ 2度の6試合連続ゴールはJ史上2人目≫横浜FWマルキーニョスが6試合連続ゴール。鹿島時代の08年に7試合連続をマークしているが、6試合連続以上を2度記録したのは中山雅史(磐田=98年に2度)に次いでJ史上2人目。

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