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“ハマのメッシ”斎藤決める!!逆転W杯&欧州移籍

[ 2013年7月20日 06:00 ]

汗を飛ばしながら、ヘディングする斎藤

東アジア杯 日本―中国

(7月21日 ソウルW杯)
 東アジア杯(20日開幕、韓国)に向け、韓国で合宿中の日本代表は、21日の初戦・中国戦(ソウル)に向け、19日は北朝鮮との国境に近い坡州(パジュ)で初練習を行った。横浜で好調をキープするFW斎藤学(23)には、オランダ屈指の名門アヤックスが注目していることも判明。得意のドリブルで欧州クラブへアピールするとともに、1年後のW杯に向け激戦区である2列目の狭き門をこじ開ける。

 北朝鮮との軍事境界線、臨津江(イムジンガン)を望むソウル郊外での初練習。東アジア制覇への戦いとともに1年後のW杯に向けたサバイバルも始まった。合流前のリーグ戦で2試合連続ゴールを決めるなど絶好調の斎藤は、この日も軽快な動きを見せた。

 戦術練習では最初は右MFに入ったが、途中から左MFでプレー。代表の新顔にとっては1分も無駄にできない。「約束事は多いですけど、一からアピールして試合に出られるようにしたいです」。ハマのメッシは韓国の地でもやる気をみなぎらせた。

 飛ぶ鳥を落とす勢いの斎藤には、欧州の名門クラブも注目していることが判明した。関係者によると、アヤックスはある選手を映像でチェックするため横浜の試合を見ていたところ、その試合で最も高い評価を得たのが斎藤だったという。オランダは3トップを敷き、サイドアタッカーには個人技の優れたドリブラーを配置するシステムが主流。アヤックスのスカウトも「斎藤のドリブルならオランダ国内でも十分に通用する」と話しているという。

 生き残りへ斎藤が狙うのは“切り札枠”だ。ザッケローニ監督は各ポジションに先発、控えの2選手を招集してきた。2列目は右に岡崎、清武、トップ下に本田、中村憲、左に香川、乾と一番の激戦区となっている。そこに割って入ることは容易ではないが、長く日本代表をけん引してきた横浜の同僚中村も「絶対に入れる」と太鼓判。過去には宮市、大津らがジョーカーとしてテストされたが、代表には定着できなかった。斎藤は一瞬でDFを置き去りにする切れ味と決定力で代表に割って入るつもりだ。

 ハマのメッシがアジアのメッシへとグレードアップした時、欧州クラブ、そしてザッケローニ監督を振り向かせることができる。

 ▽アヤックス オランダ・アムステルダムを本拠地に1900年創設。PSV、フェイエノールトとともに“ビッグ3”と呼ばれる名門で、オランダリーグで昨季3連覇を達成。リーグ優勝32回、オランダ杯優勝18回はともに最多。60~70年代にヨハン・クライフを擁して黄金期を築き、欧州CLは71~73年の3連覇など4回優勝。ホームスタジアムはアムステルダム・アレナ(5万3052人収容)。元オランダ代表DFのフランク・デブール監督。

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2013年7月20日のニュース