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宇佐美、聖地万博ワクワク 関西ダービーで再デビュー

[ 2013年7月20日 06:00 ]

11年7月、夜の万博に舞った宇佐美

J2第25節 G大阪―神戸

(7月20日 万博)
 いざ出陣だ。20日に万博記念競技場で行われる神戸との“大坂夏の陣”で再デビューするJ2G大阪のMF宇佐美貴史(21)が19日、大阪府吹田市内での非公開練習を終え、万全の準備を整えた。ドイツでプレーした2年間での成長を証明するゴールを宣言。首位死守へ必勝を誓った。対する神戸は、ストロングポイントの高さを武器に再浮上へ虎視眈々(たんたん)。同勝ち点の2強が、真夏の大一番で雌雄を決する。

 再スタートを飾るにふさわしい、最高の舞台が整った。同じ勝ち点50で迎えた首位決戦が関西ダービー。スタメンで復帰戦を迎える宇佐美は「ビッグマッチだし楽しみ。前でプレーする以上は毎試合得点を取りたい。とにかく結果にこだわりたい」と神戸戦4戦連発となるゴールでの宿敵撃破へ意気込んだ。

 2年ぶりに立つ万博に気持ちも高ぶった。下部組織出身で、チーム愛を公言するガンバの至宝は「万博は自分の聖地。6万人とか8万人とか入るスタジアムもあるけど、ずっと一番好きな場所。またプレーできるのは、感慨深いものがある」と闘志をみなぎらせた。

 復帰を待ちわびたサポーターも大声援で後押しする。“宇佐美効果”もあり、開幕戦の1万8041人を上回る今季ホーム最多となる可能性が高い。「期待してくれているサポーターや、ガンバに関わるすべての人のために結果を出したい。ドイツでの2年間で自分が変わったというのを見せたい」。両親も観戦予定の一戦で、11年夏に快く送り出してくれたことへの恩返しも約束した。

 主将のMF遠藤も「特長を出すことが大事だというのを学んだと思う」と成長を証言。クラブ関係者は「体が一回り大きくなった。得点へのこだわりや運動量が増えた」と進化を認めた。将来的には海外再挑戦や代表復帰の思いもあるが「今はガンバのために」と力を込めた。

 負ければ首位陥落となる天王山。天才と評された背番号39が本来の輝きを放ち、白星へと導く。

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2013年7月20日のニュース