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長沢ジュビロ初陣「選手が生き生きした姿を見せてくれれば」

[ 2013年5月6日 11:15 ]

小林裕とウオーミングアップする松浦(左)

 磐田は6日、敵地・味スタでFC東京と対戦。森下仁志前監督(40)の解任を受けて4日就任した長沢徹新監督(44)が初采配に臨む。昨季全ゴールを5月に挙げた“5月男”MF松浦拓弥(24)がゴールをこじ開け新指揮官の初陣に花を添える。

 監督就任から一夜明け、公開された冒頭のウオーミングアップから新指揮官の新たな取り組みが垣間見えた。主力組とサブ組を完全に分けて調整させ、これまでアップ後の恒例だったボール回しも中止。じっくりと体を動かしメーンの戦術確認に向けて準備を整えた。

 長沢監督は「クラブとして最も重要なのはバランスを取り戻すこと。そのために必要なメニューを組み立てただけ」と独自色を否定したが「伝えなければいけないことは伝えた。あとは選手が生き生きした姿を見せてくれれば」と短い時間で“長沢イズム”を伝え充実した表情を浮かべた。

 前日は一様にショックの色を隠せなかった選手たちも気持ちを切り替え、プロとしてあるべき姿を見せている。「(森下前監督解任は)悲しいことだけど、こればかりは仕方ないこと」と松浦。11年の福岡時代にJ2降格を味わっているが「その時とは(状況が)全然違う。明らかに人材も違うし、もっと普通にやれば勝てるはず」とポテンシャルを出し切る重要性を説いた。

 5月は松浦の季節でもある。昨季のリーグ戦全3得点は全て5月中に叩き出した。「昨年はみんな点を決めていたから。俺だけが決めていたわけじゃない」と謙遜したが、「出たら頑張ります」とゴールの嗅覚は研ぎ澄ませている。

 プロ2年目の08年に仙台との入れ替え戦で2試合3得点でチームを救うなど逆境での勝負強さはピカイチ。新指揮官の初陣を飾り、この難局を突破する。

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2013年5月6日のニュース