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柿谷2発!!C大阪 6戦ぶり白星で5月再進撃に手応え

[ 2013年5月4日 06:00 ]

<湘南―C大阪>後半、自身2点目のゴールを決め、アシストした山口(右)と抱き合って喜ぶC大阪・柿谷

J1第9節 C大阪3-0湘南

(5月3日 BMWス)
 5月は再びサクラの季節だ。J1第9節は7試合があり、C大阪がアウェーで湘南を3―0で下し、6試合ぶりの白星を挙げた。柿谷曜一朗(23)が2ゴールと全得点に絡む活躍。4月未勝利のチームに確かな勢いがついた。

 五月晴れの空に歓喜の雄叫びが響いた。1-0で迎えた後半34分、MF楠神、扇原と繋がったボールに柿谷が反応。右足ダイレクトで合わせ3試合ぶりのゴールを挙げると、同43分にはMF山口とのワンツーから勝利を決定づける2得点目を流し込んだ。敵地で3-0快勝の立役者となり、3月16日のFC東京戦以来となる6試合ぶりの白星を呼び込んだ。

 「(1点目は)パスがダイレクトで続いてたんで、僕もノリみたいな感じでダイレクトで打った。2点目は誰でも決められるっしょ」

 前節を終えてチームは8試合7ゴール。得点力不足に苦しんでいた鬱憤(うっぷん)を一気に晴らした。後半2分にはFW杉本へのヒールパスで山口の先制点の起点に。3得点すべてに絡む活躍でエースとしての責務を見事に果たした。

 開幕から得点を積み重ねながら、人知れず悩みも抱えていた。「1点目は取れるけど、2点目を取るイメージが浮かばない」。敬愛する元日本代表でクラブOBの森島寛晃氏(現アンバサダー)には、こう打ち明けたこともある。昨年10月6日の鳥栖戦以来となる約7カ月ぶりのマルチ弾。久しぶりの2発にモヤモヤは解消されたようで「(2点目のような)ああいう“ごっつぁん”で稼いでいけたら」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

 これで今季通算6得点目。得点ランクでは鳥栖FW豊田に次ぐ3位タイとなった。「僕は豊田くんみたいな強引さには欠けるけど、一番前(FW)でプレーしている限りゴールに絡みたい」。この一戦にはドイツ1部レバークーゼンのスカウトが視察に訪れるなど、日増しに注目度も高まっている。最前線で“違い”を見せ続けるエースを中心に、6位に浮上したC大阪が再び上位戦線に殴り込みをかける。

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2013年5月4日のニュース