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C大阪 4月は1度も勝てず…新装ホームでスコアレスドロー

[ 2013年4月28日 06:00 ]

<C大阪・大分>ドローに終わり肩を落とす山口(右)と柿谷(左)の“金さん銀さんコンビ”

J1第8節 C大阪0-0大分

(4月27日 金鳥スタ)
 寂しき新装開店だ。C大阪は改装された金鳥スタジアムで大分と対戦し、スコアレスドローに終わった。トータルでシュート16本を放ちながら、期待の柿谷曜一朗(23)も不発。4月未勝利と勢いに急ブレーキがかかってしまった。

 待ちに待った新装開店を白星で祝うことはできなかった。エースFW柿谷、そして今季2度目の先発となったFW杉本を中心にC大阪が序盤から大分を攻め立てる。しかし、シュート16本を浴びせ度重なる決定機を作りながら、終わってみれば0-0のドロー。試合終了のホイッスルが鳴り響くと、改修を終え今季初使用となったキンチョウスタジアムに駆けつけた1万4000人超えの観衆からため息が漏れた。

 「オレと(杉本)健勇の2人でシュートを10本近く打ったのに決められなかった。残念だし恥ずかしい。(引き分けは)オレらの責任」

 これで5試合連続白星なし。まさかの無得点に自らを責めたのは柿谷だ。スーパープレーを見せたのは後半23分。GK金鎮鉉(キムジンヒョン)のスローイングを自陣で受けると、約60メートルもの距離をドリブルで一気に駆け上がりゴール前へ。飛び出してきた相手GKを見計らったところまでは完ぺきだったものの、左足で放ったループシュートを惜しくもゴール上に外した。

 「ああいうプレーは出せたけど最後に決めなかったら一緒。勝ちきれなかったのは実力不足。またシュート練習します」

 開幕3連勝を飾るなど3月は無敗で乗り切りながら、4月は4戦2分け2敗と一度も勝つことができず。第8節を終えてわずか7ゴールという数字が物語るように、深刻な得点力不足が失速の原因となっていることは明白だ。新加入FWエジノはいまだかみ合わず、最後は柿谷の個人技に頼らざるを得ない場面も目立つ。本来の持ち味とする多彩なアタックを取り戻さなければ、首位戦線へ返り咲くことは容易ではない。

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