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特注マット&枕で万全!カズ 代表合宿へ「誇り伝える」

[ 2012年9月24日 06:00 ]

福島市内で開催されたサッカー教室に参加した子どもたちと元気に走り回る三浦(中央)

 フットサル日本代表候補入りしたJ2横浜FCの三浦知良(45)が、11月1日開幕のW杯タイ大会でカズ仕様の「快眠アイテム」を導入することが23日、分かった。肩、首に張りを抱えるカズは再発防止に向けて特別な枕とベッドマットを製作していた。カズはこの日、横浜FCの一員として福島市内で開催されたサッカー教室に参加。24日からフットサル日本代表候補の名古屋合宿に参加する。

 W杯タイ大会に持参する遠征かばんの中身に新たなアイテムが加わる。カズの骨格や筋肉に合わせてつくられたカズ仕様の枕とベッドマットだ。「通常のマットに寝ると、お尻に負荷が集中する。全身に(負荷が)分散するマットをつくってもらった」とカズ。8月下旬から肩、首に痛みを抱え、ようやく回復したところだが、これで再発の心配は軽減される。まさに秘密兵器だ。

 製作のため寝具メーカーに出かけ、数種類のベッドマットに何度も体を預けた。各部位にかかる負荷や血流を計測。枕はフィットするように首の角度を測定した。「ロンドン五輪の選手も使っていたものでアスリート御用達」とカズ。その五輪で金メダルに輝いたレスリング女子の吉田沙保里、伊調馨らも同様の寝具を使用していた。効果は実証済みだ。

 カズによれば既に自宅で使用を開始。名古屋合宿でも宿舎に運び込む予定だという。フットサル日本代表はタイへ移動する航空機の座席はエコノミークラス。日本協会の大仁会長はこの日、カズも例外ではないことを明言した。ビジネスクラスよりも体への負担は増すだけに、快眠アイテムはより大きな効果を生みそうだ。

 24日から、00年12月のサッカー韓国戦以来12年ぶりに日本代表としての活動が始まる。「22年前、ブラジルから帰って来た時から僕の基準はブラジル代表。国民に期待され、夢を託され、メディアにも注目される存在。そういう代表の誇りも(チームメートに)伝えていきたい」。カズ仕様の枕とベッドマット、そして不屈の“カズ魂”を携え、名古屋に乗り込む。

 ≪被災地で“先生”≫肩、首の痛みを抱えるカズの復調ペースが上がってきた。福島市内で行われたサッカー教室では当初、予定していなかったミニゲームにも参加し東日本大震災で被災した子供たちと元気にピッチを走り回った。「10月初旬に(横浜FCの)試合も出たい」。フットサル代表合宿も肩、首の状態を見ながら部分合流する意向という。

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2012年9月24日のニュース